転職の志望動機の作成方法7つ

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転職活動では、志望動機は極めて大切です。採用担当者の立場で考えてみましょう。

まず、応募者のことをよく知りたいですよね。これまでどんな仕事をしてきたか、そこでどういうスキルを身に付けて、どれほど実績を上げたか、興味があります。

また、そういう人が、数ある会社の中でも、なぜわが社を選んだのかも気になります。さらに、わが社に来たらどれだけ業績アップに貢献してくれるのかも重要です。特に、長期間にわたって会社に役立ってくれるかどうかがポイントになります。

このように、応募者の経歴とマッチング、即戦力性がわかれば、採用してよいか判断できます。とすれば、応募する側に回って考えた場合、これらを含む志望動機の大切さがわかりますね。

そこで今回は、こうした転職の志望理由の作成方法をご紹介します。押さえるべきポイントとそのためにすべきこと、NGの志望動機などをご説明します。

事前準備

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①志望先の要求

転職の志望動機の作成方法を考える前提として、「志望先の要求」を改めて確認しましょう。

第1に、募集条件に合う経歴や能力があるか

中途採用の場合は、欠員補充や事業拡大などさまざまな事情があります。

ただいずれにせよ、その仕事に関わる経験や能力を持っている人でないと、そのニーズは満たせません。そのため、志望先は募集する仕事に関する経験や能力を求めます。

例えば、食品会社で、新商品開発に向けて人材を募集するとします。

そうなると、同じ食品関連業界で、長年研究開発に携わってきて、独創性や分析力を発揮してヒット商品を生み出してきた人が欲しくなるわけです。

第2に、会社の方針や社風などに合うか

たしかに、経験や能力は欠かせません。しかし、どんなに有能でも、会社の方針や社風などに合わなければ、仕事に支障が出て、本人と会社の双方にマイナスになります。

そこで、応募者の考え方や人柄なども見極める必要があるのです。

例えば、会社としては、失敗を恐れずチャレンジしてほしいという方針や社風だったとします。それなのに、リスクを気にしてなかなか一歩踏み出せないタイプでは、「わが社でやっていくのは難しいな」ということになります。

第3に、長く定着して会社に貢献してくれるか

会社としては、採用にコストをかけている以上、当然リターンを求めます。

そのためには、出来るだけ長く定着して、成果を上げ続け、会社に貢献していってほしいわけです。その意欲や可能性がどれだけあるかも重要です。

例えば、応募者がこれまで転職を繰り返していると、「うちに来てもすぐにやめるのでは?」と思ってしまいます。

また、退職理由が人間関係のトラブルなどなら、「うちでもそれですぐに辞めるかもしれない」と不安になります。

このように、経験や能力の有無、方針や社風などとの相性、会社への貢献といった点に、採用担当者は注目するのです。

このことを念頭に置けば、志望動機をどうまとめればよいかがわかってきます。

②押さえるべきポイント

上記の志望先の要求をふまえて、「押さえるべきポイント」を見ていきましょう。

第1に、これまでの職務経歴や習得能力

志望先が募集条件に合う経歴や能力を求めている以上、自分もこれまでの職務経歴や習得能力を振り返り、整理しておく必要があります。

その中で、募集条件に特に合う部分に注目し、志望動機で生かすようにします。

例えば、事務機器メーカーで、営業、修理、総務など幅広く経験し、コミュニケーションや事務処理の能力を習得したとします。

そして今回、衣料品販売で営業を希望するなら、営業の経歴とコミュニケーション能力に注目し、志望動機で生かします。

第2に、今回の転職とその会社を志望する動機

志望先が社風や方針などに合うかを重視する以上、自分がそれらに合うかを確認する必要もあります。前提として、今回の転職理由を再確認したうえで、数ある会社と仕事の中でも、なぜその会社でその職種を志望するのかを明確にします。

先ほどの例で言えば、もっと現場で顧客と深く関わりたいと思ったのが、転職理由だとします。そして、業種は違うものの、実力主義の社風で、顧客への提案営業を重視する方針が自分に合うから、その会社を志望する、というのなら説得力があります。

第3に、今後の志望先への貢献と自分の将来のビジョン

志望先が自社への定着と貢献を求めているので、こちらもその姿勢をアピールしなければなりません。

これまでの職務経歴や習得能力を生かし、志望先で長く貢献しつつ、自分もこう成長していきたいということを示しましょう。

先程の例で言うと、営業の経歴とコミュニケーション能力を特に生かし、新規開拓や既存取引先との関係強化に努め、志望先の業績アップに貢献したい、それを通じて営業のプロになっていきたい、などと訴えると好印象です。

このように、志望先の要求をよく考えると、志望動機として押さえるべきポイントが自ずと明確になります。

③作成に向けての作業

上記のポイントを確認できら、志望動機の「作成に向けての作業」に入ります。その際のやり方についてのポイントも見ておきましょう。

第1に、自己分析

特に今回転職が初めてなら、職務経歴をしっかり洗い出しておく必要があります。

例えば、新卒で入った会社で、営業、総務、研究開発などジョブローテーションをして来たなら、それぞれの仕事で何をしたのか、思い出して整理しましょう。

また、それらの仕事で何を身に付けたのかも確認します。コミュニケーション能力、プレゼンテーション能力、事務処理能力といったビジネススキルに加え、業務関連の知識や資格などもまとめておきましょう。

それらをふまえて、今後自分はどうなっていきたいか、長期的なキャリアプランを考えます。さらにそのために、どんな会社でどう仕事をしたいのか、そこでいかに貢献できるか、も見つめ直しましょう。

こうした作業が、すでにお伝えした職務経歴と習得能力、志望動機、志望先への貢献のすべてに深く関わってきます。

第2に、志望先の分析

自分のことがわかったら、今度は相手のことを知る必要があります。

志望先の経営理念や事業内容、業歴や規模など、基本情報をまず押さえます。そのうえで、今回の採用に関しての求める人材像、募集要件などもチェックしましょう。

これらについて、ホームページやパンフレット、求人広告のサイトや雑誌など、一般に情報公開されている媒体を利用して確認します。また、人材紹介会社を利用しているなら、そこからも独自の濃い情報が得られるはずです。

他にも、知人がその会社について詳しければ、内情を聞けるでしょう。

また、ネットで転職関連のサイトをチェックし、志望先に関する書き込み情報なども、参考にするとよいでしょう。

第3に、自己分析・企業分析を突き合せる作業

自分のことを振り返れば、これまで何をしてきて、どういう能力を身につけ、それを生かして今後どうしたいかがわかります。一方、志望先について調べれば、どんな会社で、どういう人材を求めているのかがわかります。

それらをふまえて、両者の接点を見出し、志望動機を上手くまとめる必要があります。例えば、以下はひとつの例です。

私はこれまで、食品販売会社で、新規開拓や既存取引先との関係強化に向けた営業活動を行ってきました。その際、顧客の問題解決の方法を提案するスタイルを重視し、コミュニケーション能力やプレゼンテーション能力を身に付けて来ました。その経験から、そうしたスタイルをさらに追求したいと思うようになりました。また、食品に限らず、顧客の生活全般により深く関わりたいと考えるようにもなりました。その点で御社は、金融資産運用の提案を通じて、顧客の生活全般に深くかかわる事業をされています。そのため、顧客のニーズに応えるために、コミュニケーションを円滑にとり、優れた提案ができる人材を求めておられます。そこで今回、これまでの提案型営業の経験と、そこで培ったコミュニケーション能力やプレゼンテーション能力を生かし、御社と顧客に貢献したいと考え、志望しました。それを通じて、私自身も営業のプロフェッショナルになりたいと考えております。

いかがでしょうか?

このような感じで、自分が志望先にいかに合っているか、そこでどうしていきたいかが明確に伝わるように、志望動機をうまくまとめてみてくださいね。

NG志望動機

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①漠然としている

転職の志望動機の作成方法について、ここからはNGのパターンを挙げていきますので、ぜひ反面教師にしてくださいね。初めに「漠然としている」場合です。

例えば、「御社の経営理念に共感した」「御社の商品に魅力を感じた」「非常に将来性が感じられる」「御社なら自分の能力を生かせる」などです。

どれも一見もっともだと思われます。しかし、一般的でどこにでも通用しそうな動機ですよね。

これでは「具体的に、わが社のどういう所に共感したのか」などと突っ込まれてしまいます。あるいは、他社用の使い回しとまで思われかねません。

なぜ、このように抽象的にしか書けないのでしょうか?

それは、調査と分析が足りないからです。自分と志望先のことがよくわかっていないから、表面的なことしか書けず、説得力のない内容になってしまうのです。

また、説得力が感じられないだけでなく、熱意まで疑われてしまいます。

「本当にうちを志望しているなら、具体的な所まで調べてくるはずだ。本気で志望していないから、この程度の内容しか書けないのだ」と思われてしまいます。

それをふまえて、すでにお伝えした分析と突き合せの作業をしっかり行い、具体的な志望動機が書けるようにしましょう。

②自己中心的

NGパターンの2つ目は、「自己中心的」な場合です。

例えば、「御社で経験を積み能力を身に付けた後、いずれは独立したい」というパターンです。

一見すると、仕事に対する強い意欲、積極性、経営レベルでの高い視点など、よいものを持っていると思われます。また、独立を認めていて後押しする会社なら、こうした志望動機のほうがよいでしょう。

しかし、大半の会社はそうではありません。

すでにお話したように、採用にコストをかけている以上、会社に長く定着して貢献してほしいわけです。それなのにこう述べると、「わが社は踏み台に過ぎないのか!」と言いたくなりますよね。

あるいは、「福利厚生が充実している」「自宅から勤務先まで近い」など、条件面を強調するパターンもあります。

たしかに、前職の待遇が悪くて、今度は好条件の職場がいいと思っているかもしれません。また、通勤に時間をかけにくい事情がある可能性もあります。

そのため、これらも志望動機の中では重要かもしれません。

ただ、採用側からすると、それを前面に押し出されても困ります。仕事での貢献を重視しているのに、条件を優先されては、入社後も条件にばかりこだわるのではと不安になります。

いずれにせよ、自分の都合ばかり優先して志望動機を作ってしまうと良い印象は持たれないので、注意しましょう。

③消極的である

NGパターンの4つ目は「消極的である」場合です。

例えば、「充実した教育制度に魅力を感じた」「御社でしっかり勉強して、今後も成長していきたい」といったパターンです。

たしかに、会社にとって人材育成は重要で、実際に多くの会社で何らかの教育研修制度を導入しています。ベテランになっても管理職研修など、学ぶ必要性や機会はたくさんあります。

また、こうした姿勢からは、能力アップに向けた真摯な姿勢や意欲が感じられて、一見好印象ではあります。

しかし、新卒ならともかく、中途採用では基本的に即戦力を求めます。

そのため、これまでの経験と能力で、すぐにでも成果を上げてほしいわけです。それなのに、「勉強させてください」というのでは、心もとないですよね。

また、会社の教育制度に関係なく、自分で書籍などから知識を吸収したり、上司や先輩から技術を盗んだりしていくほうが、より積極的に感じられます。

それをふまえて、採用担当者から消極的だと思われないためにも、こうした志望動機は前面に出さないようにしましょう。面接の際に、質問がないかと問われた際に、確認程度に教育制度について聞くレベルにとどめた方が無難ですよ。

④傲慢さが見える

NGパターンの4つ目は、「傲慢さが見えてしまう」ケースです。

すでにお伝えしたように、志望動機では、経験と能力を生かして貢献したいということを述べる必要があります。ただ、その述べ方には気を付けなければなりません。

「自分はこんなにすごいキャリアとスキルを持っているんだ」「自分が入りさえすれば、この会社はもっとよくなるはずだ」といった姿勢が垣間見えると、いかにも傲慢な感じを受けますよね。

採用担当者からすれば、いわゆる上から目線で見られた感じがして、不快感を持つでしょう。また、入社後もこういう態度で仕事をして、周囲とうまくやっていけず、仕事に支障が出て、お客様にも迷惑をかけるのではと、心配になります。

それを考慮して、志望動機の述べ方には十分注意しましょう。

即戦力になれるという自信を示すことは大切です。ただ一方で、御社の役に立ちたいという謙虚さも併せ持つことが重要です。自信と謙虚さのバランスが欠かせません。

まとめ

いかがでしたか?

これまで、転職の志望動機の作成方法7つについてご紹介してきましたが、1つでもご参考になりましたでしょうか。

まずは志望先が何を求めているかをしっかり把握して、それをふまえて押さえるべきポイントを理解しましょう。そうすれば、そのためにどのような作業をすればいいのかが見えて来ます。

実際の志望動機のイメージとしては、次のような感じにするとよいでしょう。

これまで~という経験で~という能力を身に付けてきた。そして~のようになりたいを思った。その点御社は~のために~という人材を求めている。そこで自分の経験と能力を生かせると考え志望した。今後はそれらを生かして、~をして御社に貢献したい。

なお、それに合わないNGの志望動機にならないように、十分注意しましょう。漠然としている、自己中心的、消極的、傲慢など、採用担当者が困る内容は避けましょう。

とにかく、採用担当者の目線になって、説得力と意欲が感じられる志望動機を作成してくださいね!

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