接客業に向いていない?そんな苦手意識を克服する3つの方法

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自分は接客業に向いていないんじゃないか・・・。

そうやって悩んだことはありませんか?

接客業に向いていない=人としての魅力が無い。そんな風に仕事の悩みが自分自身の人格否定にまで繋がってしまうという話も聞きます。

接客業とはその人の人格や人柄で仕事の質が決まるように誤解される方がいらっしゃいますが、そうではありません。

私が考えるに接客業は技術職です。

接客をするための心構えや下準備を技術として習得してしまえば、接客業など恐るるに足りません!

かくいう私も接客業は大の苦手でした。もともとホステスとして働く以前は、引きこもり気味なオタク気質な女でした。

様々な事情があり、どうしてもお金が必要になったためにホステスとして学生時代に働き始めました。世間でいう「コミュ力」がマイナスのところからのスタートです。

そんな私がホステスとして試行錯誤して働きながら確立してきた自分なりの接客業のメソッドを今回はご紹介します。

心構えを技術として習得すればそれは自信に変わります。苦手意識の根源は自信の無さにあります。自分に自信をもって、接客業に対する苦手意識を解消してくださいね!

①接客業では「仮想の自分」を演じる

接客業に素の自分を出してはいけません。これだけはきちんと割り切って徹底しましょう。接客業を続けるにあたってこれを徹底しなければいけない理由は3つあります。

何よりも大事な自分の身を守るため

仕事をする上で大事なものは自分の心と体です。しかし、接客業ではその心と体をお客様の矢面にさらす事を強要されます。

ホステスの仕事だけではありません。コンビニやファストフードの店員さん、保険の営業マンにだって同じ事が言えるはずです。

お金は暴力を容認させる力を持っています。精神的なもの・肉体的なもののどちらも強いられる危険を接客業は常に孕んでいます。

「仮想の自分」で仕事をする感覚を掴んでもらうと、接客業中にお客様からの理不尽で受けるダメージが軽くなるのを実感していただけるはずです。

お客様は本当の素の貴方を見たくないから

お客様が見たいのは「お客様にとって都合のいいサービス提供者」です。

あなたがどんなに素敵な個性を持っていたとしても、お客様にとってはそうした個性はどうでもいいのです。

ただ、自分が望むサービスを期待通りかそれ以上のものを提供してほしいだけです。だからこそ、あなたはあなたが働く場所に見合った「仮想の自分」を貫き通しましょう。

「素の自分で接客する方がお客さんも喜ぶ」と言われる方もいるでしょう。

確かにそういう方もいらっしゃいます。

「素」というのはやはり魅力的で、人の繋がりが薄いといわれるこのご時世に「素=ありのまま」であることは好まれる方も多いです。

しかし、接客業に携わる人間はお客様のお言葉は決して鵜呑みにしてはいけません。

「店員の素を喜ぶお客様」は「店員の素」が自分に都合のいいもの・気持ちのいいものだからこそ喜ばれるのです。

接客業が素を出してはいけないのは、すっぴんメイクの原理と同じです。男性の言う「女の子はすっぴんがいい」は「すっぴんが可愛い女の子がいい」です。

だから世のモテメイクはいかにも「何もしてませんよ?」といった仕上がりになるようにあの手この手で顔をつくるのです。

接客業はこれと同じ事を自分自身の内面に対して行います。

瞬時にお客様にあわせたカスタマイズ可能な接客用の「仮想の自分」をいかにも「素の自分」であるように違和感無く自然に見せるのです。

これこそ接客業の勝負のかけどころであり、他者との差別化だと思います。

世間がお金を使うことに慎重になっているこのご時世です。

いかにお客様に自分からサービスや商品を買っていただけるようにするかは、こうした水面下の手練手管にかかっているのです。

自分ではない「仮想の自分」を本当の自分として違和感なく自然と見せられるようになることは接客業に携わる人間の大きな武器になります。

「仮想の自分」を修正する方が簡単だから

役者が役柄を変えるよう、「実際の自分」と「仮想の自分」を使い分けると感覚として分かってくるようになるのですが、自分が作り上げたキャラクターの加筆修正は簡単にできます。

水商売には源氏名があります。うまいシステムだな、と思います。

源氏名がいわゆるスイッチになって「仮想の自分」の設定を本当のものとして自分に落とし込み、信じ込むことを助けてくれます。

このスイッチ技術は源氏名を使わない接客業でも使えます。

私はホステスとしての源氏名をスイッチにしていますが、このスイッチを自分の仕事と密に絡む何かにすればいいのです。

それは人によっては仕事用のエプロンかもしれません。自分で考えた呪文のようなものでもいいでしょう。

ただ、このスイッチを使いこなすために大事なことは、そのスイッチが「仕事と日常を切り離せるもの」かつ「仕事と密に関わるもの」であることです。

「仕事と日常を切り離せるもの」というのは、日常では使う可能性のほとんど無いものであることが好ましいということです。

ホステスの場合プライベートで源氏名で呼ばれることはありませんので、これがうまくスイッチとして機能するのです。

以上が「仮想の自分」を接客業に使う利点です。「仮想の自分」を作ることに慣れれば、それは様々な場面で利用可能です。

場面場面に合わせた顔を意識的に自分でいくつも用意して持っていると、時も人も場所も選ばずに緊張とは無縁でいられます。

②数を極力しぼった達成可能な目標をたてて仕事をする

苦手意識の克服によく使われる方法ですが、これは接客においても効果を発揮します。

接客業に携わる人は、まず自分が提供できるサービスには限界と難易度のランクがあることを心にしっかりととどめておかなければいけません。

接客業は提供するものは「サービス」という形の無いものです。そのためサービス提供者の努力次第でその提供される「サービス」は無限大に広がると思われがちです。

確かに「サービス」とは変幻自在の無形の商品です。しかし、そうした質の高いサービスには経験と技術が必要です。

接客業は技術職であるため、質の高いサービスを提供する為にも段階を踏んでいかなくてはいけないと私は考えます。

それなのに、「接客業=誰でもすぐに出来る」という勘違いが、従業員にその人のレベルにあっていない接客を強要してせっかくの人材を潰してしまうのです。

私が働くホステスの場合でお話しましょう。ホステスをやっているとお客様から言いよられることは日常茶飯事です。

そうしたお客様をいかに店内で自分を指名してくれるようにお客様を教育するかがホステスの腕の見せ所です。

しかし、ホステスが扱うのは人間の情。対応を間違えることでトラブルに発生することもあります。

教育する腕や言いよられた際のかわし方。これは普段の恋愛とは違うホステス独特のものもあるため、これは特に「技術」だと思います。

そうした手練手管を一朝一夕で覚えろと新人に要求はしません。

最初の数ヶ月は新人には新人用の特別ルールの中で仕事をしながら店に慣れて自信をつけてもらいます。

教育係として私が新人に接客に関して最初に言うのは「お客様の気分を害するようなことを言わないこと」と「とにかく笑顔でお話を聞くこと」のふたつです。

この二つを十分に守ろうとしてくれている姿を確認できれば私は全力で褒めます。この二つのどちらも新人で知識が無くても頑張ればできる範囲の要求です。

まずは1番飛び越えやすいハードルを設定し、それを達成することで、新人ホステスに仕事に対する自信を持ってもらいます。

そうすることで、彼女達は「自分にはこの仕事向いているかもしれない」「ここで働き続けることができるかもしれない」と腰を据えてうちの店で頑張ってくれます。

ガチガチにたくさんのことを言っても新人は覚えきれません。

最初のルールはできるだけ軽いものであり、数も少なくなくてはいけません。何事にも順序というものがあります。

経験を積み、自分をレベルアップさせて余裕ができてからでないとできない接客があることを認めましょう。

あなたが「自分には接客業は向いていない」と感じるのはそうした自分の現状と理想とする接客のレベルのギャップが大きいからです。

このギャップを縮めていくことが苦手意識克服の鍵です。ギャップを埋めていくためには、先ほど私がお話したような目標管理を自分自身でやっていくといいです。

自分の仕事の中で、自分で独自の目標を2つ作りましょう。

その目標は「ちょっと頑張れば達成できるレベルの目標」でなくてはいけません。そして、仕事の中で達成できたと思ったら自分にご褒美をあげましょう。

タスクとして目標を紙に書き出して、それをクリアしたら横棒で消していくというのも達成感を感じられておすすめです。

現状から少しずつでも自分が前に進んでいることを感じ、その成長を自分で喜んであげましょう。これは驚くほど自信回復に効果的です。

接客業以外にもスポーツのスランプや家事など様々なことに応用可能な自信回復方法です。ぜひ実践してみてください。

③笑顔を習慣化させてしまう

接客業に大事なことは何よりも笑顔です。笑顔をうまくつくることができれば、だいたいどんな接客業でも続けていくことができます。

それだけ笑顔には強力な力が宿っているのです。実は、接客業向けの笑顔というものがあります。

それを私は「省エネ笑顔」と呼んでいます。笑顔を作るのは意外とエネルギーが必要です。友人と楽しい話をしていて盛大に笑ったあと顔全体が疲労感に包まれていることがありますよね?

この時は「楽しい」という感情の力で表情筋が動かされているため簡単に笑顔の顔が筋肉で作られます。

しかし、これを自力で、どんな感情を心にもっていたとしても維持する、というのは心身ともに相当なエネルギーを必要とします。

ですが、接客業に笑顔は必要不可欠です。だからこそ「省エネ笑顔」を身につけるべきなのです。大層に「省エネ笑顔」なんて名付けてしまいましたが、この笑顔を作るのはとても簡単です。

大事なポイントは3つだけです。この3つをおさえると、接客業向きの表情がつくれます。一つずつ解説していきましょう。

③-1.口角を力まずに自然とあげる

笑顔の印象の7割は口元で決定します。日常生活の中でも笑顔が下手な方は無理して笑う時に口角が上がっていません。

そのため、笑顔が必要な場面なのに、その表情はぎこちない緊張顔になってしまっていました。「目は口ほどに物を言う」という言葉がある通り、目を自分の思い通りに操るのは至難の技です。

だからこそ、目よりも操作が簡単かつ、印象の大部分を決める口元を自分の思い通りに操作できるようにしてしまえばいいのです。

ただし、接客業=技術職と言うように、自然な笑顔を口元につくるためには慣れとトレーニングが必要です。

特別な事をする必要はありませんが、一人でいるときには口角をあげているように心がけると、どんな場合でも口元に笑みを維持できるようになりますよ。

③-2.目元に過度な力は入れない

緊張等の負の感情は自然と目に出ます。負の感情はこわばりとして目元に現れ、お客様によろしくない印象を与えます。

自信の無さや緊張からくる圧力はお客様の神経を逆撫でします。

そうした視線はお客様を不快にすることはもちろん、さらにはお客様を攻撃的にしてしまい、自分にまで直接的な被害が襲ってきます。

先ほどの1.でも説明した通り、目は口ほどに物を言います。そのため、慣れないうちは目元をリラックスさせてお客様を視界にいれることから始めましょう。

敵意も恐れも無いニュートラルな目元ならば、口元が笑みを作ることで顔全体のトータルでの印象でマイナスの印象を与える事はありません。

③-3.目線はお客様の「目」ではなく「頬骨」あたり

「人と話す時は目を見て話しましょう」とよく言われますが、相手の目に自分の目線を合わせるのは接客業ではあまりおすすめできません。

目を見て話すと力強さを印象づけられますが、同時に相手に敵意のイメージをあたえかねません。それは接客業ではあまり褒められたことではありません。

けれども、接客業ではお客様の顔に視線をあわせなければいけません。そんな時は、自分の視線をお客様の「目」ではなく「頬骨」あたりにもっていきましょう。

目と鼻先を頂点とする逆三角形をイメージしてみてください。

このエリアは、相手に敵意を感じさせない柔らかい雰囲気で目線が合っているように感じるエリアだと言われています。

つまり、このエリアを見ながら接客をすればお客様に好印象をもたれやすいのです。

ではこのエリアの中でなぜ「頬骨」に目線を合わせるのをおすすめするのでしょうか?

それは、頬骨のすぐ上にお客様の目があるため、お客様の目からお客様の意図を察しやすくするためです。

先ほども言いましたが、目は口ほどに物を言います。それはサービスを提供する側だけでなく、サービスを受ける側にも同じ事が言えます。

接客業に携わる人間はそれを察知して、お客様が言葉にする前に対応していきます。

それがお客様とのやり取りの中で接客サービスの質を高める秘訣です。視線で相手をいらだたせず、かつ、自分の仕事をやりやすくする視線術が3.なのです。

以上3つは接客業向きの表情を最低限の力でつくるための基礎です。

しかし、顔の作りは十人十色。あなたが魅力的に見える笑顔はあなた自身で探してみてください。私は三白眼気味で普通の顔をしているだけで「機嫌悪い?」と聞かれます。

そのため、仕事中は目を細めるように笑った目の形をつくって三白眼をごまかしています。私はこれが1番楽なので、この顔を省エネ笑顔で毎日仕事をしています。

毎日笑顔でいるって言葉にしちゃうと何でも無いように思えますが、実際はとても大変なことですよね?

そんな大変なことを自然になおかつ楽にできるようになるというのは接客業に携わる人間にはかなり負担が減る事だと思いませんか?

ぜひ自分の顔のつくりにあった「省エネ笑顔」を探してみてください。

まとめ

接客業を経験したことのある方ならば分かっていただけるかと思いますが、接客業はストレスの権化のお客様といかにうまく付き合っていくかが勝負です。

「自分は接客業に向いていない」と気に病んで働くことを諦めてしまうのは、そのストレスから自分をうまく守れないことに原因の大半があります。

苦手意識はスキル不足そのものから来るものではありません。苦手意識の出所は、スキル不足を解消できない袋小路の息苦しさによるストレスです。

接客業は誰にでもできる仕事だと捉えられ、「できない」というストレスをより強く感じてしまいやすい職種です。

接客業が苦手だと感じる方はまず接客業にもスキルが必要であることを認めましょう。必要なスキルがあるということは、訓練しなければそのスキルは身に付きません。

しかし、逆に必要なスキルを認識して訓練すれば接客業への苦手意識は克服できます。

今回説明したものは接客業の基礎的な心構え・自衛・笑顔の型です。接客業が苦手だと感じる方はまずこの型を体に馴染むまで叩き込んでください。

意識せずにできるようになったら、自分自身に馴染むように型を作り直してください。型を作り直す時はぜひ身近で良い接客をする人を参考にしてみてください。

人のふりを見て良いモノも悪いモノも全て吟味し自分のモノにすることが接客業を成功させる極意です。

接客業は日々精進です!ぜひがんばってください!

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