履歴書の本人希望欄の書き方7つ

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就職活動を行う上で、ほとんどの人が作成する履歴書。住所、連絡先、経歴、趣味・特技、資格など、基本的に各項目に沿ってその内容を記入するのですが、何を書いたら良いのか迷うのが「本人希望欄」です。

本人希望欄という言葉の通り、その業務や会社に対して希望する事を書くのですが、だからと言って自由に何を書いて良いものではありません。その内容によっては採用担当者の印象を悪くしてしまう可能性があります。

履歴書は選考に大きな影響を与える大切なツールであり、各項目の記入内容には細心の注意を払う必要があります。そこで、履歴書の本人希望欄の書き方について取り上げます。

①本人希望に書くべき内容は?

就職活動では、企業の求人の内容、つまり職種や業務内容、給料や休日などをしっかりと確認してから応募するものです。

言い換えると、求人に応募するという事は、応募者はその求人の内容を理解し、その条件を受け入れている状態と言えます。採用する企業もその前提で応募者を選考します。

そのため、本人希望欄は「貴社の規定に従います。」「貴社の条件に従います。」と記入するケースが多くなります。

しかし、求人の内容によっては、条件の詳細が確認できない事もあります。例えば、営業所が全国各地にある企業で、転勤の有無が明記されていない場合です。

また、給料が「○○万円~○○万円、○○万円以上、経験により優遇します」などと書かれている場合もあります。

勤務地や給料などは仕事を選ぶ上で重要な要素であり、その条件が合わなければ応募しないでしょう。本当は転勤できないのに、転勤を命じられてしまった。本当は○○万円以上貰わないと、今の生活が維持できない。

このように、もしも雇用条件が合わないまま就職してしまうと、それが仕事や会社に対する不満要素になったり、実際の生活にも影響を与えてしまい、結果的にその仕事を継続できなくなります。

それだけ、就職活動では雇用条件は大切なものです。

そこで、本人希望欄には「絶対に譲れない条件」「この条件に合わなければ辞退します」という最低限の希望、妥当できない希望を書きます。

これは一見、選考では不利になってしまうと心配になりますが、そもそも、条件が合わない企業に採用されても、続かないと考えましょう。

採用担当者の立場で考えると、応募者から最低限の希望や妥当できない条件が示されていれば、それに合わなければ選考から外す事ができ、採用のミスマッチを防ぐ事ができます。

また、応募者の経歴やスキルなどに魅力を感じ、当初の採用条件を変えてでも選考したいと考える場合もあります。その場合は、より前向きな選考になるでしょう。

就職活動では採用の決定権は企業にあると考えられ易いですが、応募する側にも企業を選ぶ権利があります。つまり、就職活動は応募側も採用側も対等の立場だと言えます。

お互いの条件が合うことが、求人・応募・採用といった就職活動の大前提です。そのため、譲れない条件、妥当できない条件などがある場合は、本人希望欄にしっかりと明記しましょう。

選考の途中で条件が折り合わず選考を中止すると、お互いに時間と労力が無駄になります。譲れない希望がある場合は最初に明示しておく事が、採用担当者へのマナーとも言えます。

②職種・業務内容

求人内容には職種や業務内容が書かれており、応募者はその内容を理解した上で応募します。例えば、営業を希望しているは営業職、事務を希望している人は事務職に応募します。

これは当然の事のように思えますが、職種の中にも専門的な分野が存在し、同じ職種でも仕事内容や適性が大きく異なる場合もあります。

例えば、営業職の場合、飛び込み営業などの新規開拓を行う営業、既存の顧客を担当する営業、予め決まったユーザーを担当するルート営業と呼ばれるもの、店舗での営業など、様々な営業があります。

新規開拓が苦手で、精神的な苦痛を感じてしまう人は新規開拓型の営業には不向きでしょう。その場合は、「既存ユーザーへの営業を希望します。」、「ルート営業を希望します。」と書きましょう。

また、営業職でも、扱う商品やサービスの違い、提案型の営業、御用聞き型の営業など、様々な違いがあります。それぞれに特化した営業を希望する場合は、「○○の営業を希望します。」と書きましょう。

これらの希望を書く場合、何故、希望するのか、理由を書きましょう。

例えば、

  • 「○○業界で○○の営業を○○年経験しており、その経験を活かしたい為、○○の営業を希望します。」
  • 「前職では○○のルート営業を担当し、売上を前年比○○%上げる事ができました。その経験を活かしたい為、○○のルート営業を希望します。」

などです。

そのほか、保有する資格や経験を活かしたい場合は、「○○の資格を保有しているため、○○の業務を希望します。」「○○の経験を活かせる為、○○の業務を希望します。」と書くと良いでしょう。

これらの場合は、自分の希望を示すと同時に、経験やスキルをアピールする事にもなります。

また、絶対に外せない条件、譲れない希望ではなく、できるだけそうしたい、という希望であれば、「できれば、」と付け加えても良いでしょう。

いずれにしても、職種や業務内容に関する希望は、採用担当者が選考する際に、「即戦力になる」「採用したら活躍してくれる」「会社にメリットがある」と感じてもらうように書きましょう。

尚、職種・業務内容については、求人で最も重視されるところです。

その為、求人の内容以上に希望が無い場合は、「営業職を希望します。」「事務職を希望します。」「○○の営業職を希望します。」など、求人の内容と同じ職種や業務内容を希望する旨を記入するのも良いでしょう。

それにより、よりその職種・業務内容に対して意欲的である事、その仕事を強く希望している事をアピールできます。

③給料

就職先を選ぶ際に、業務内容と同様に重視されるのが給与です。給料については、求人の段階で金額が明確になっているケースは多くありません。

それは、給料は通常、職種、責任の重さ、経験、スキル、仕事への期待値などよって異なるからです。そのため、求人には○○万円~○○万円、○○円以上、と記載されているケースが多くあります。

また、「40歳課長職の例:○○万円」「入社3年目主任の例:○○万円」のように、よりイメージできるように年齢と役職に基づく事例が表示される場合もあります。

いずれにしても、求人に応募する際は、自身の生活水準や将来設計などを考え、そこで示されている金額に納得して応募するでしょう。

しかし、その中でも、希望する最低ラインがある場合は、「月給○○万円以上を希望します。」「年収○○○万円以上を希望します。」など、希望額を記入しましょう。

注意しなければならないのは、求人に明示されている範囲内で希望する事です。求人の金額を上回る給料を希望しても、そもそも採用側と条件が合っていない為、選考の対象になりません。

特に転職の場合は、現在の生活を基準に、できるだけ下げたくないと考えるものです。

その場合、前職の年収や月収を示した上で、希望額を記入すると良いでしょう。例えば「前職の年収は○○○万円でした。年収○○○万円以上を希望します。」と記入します。

更に、「前職の最終職位は営業部長、年収は○○○万円でした。年収は○○○万円以上を希望します。」と記入すれば、より希望額の根拠が明確になります。

給料の額は、その人の能力や評価の判断基準になります。前職の年収額が高ければ、それだけ前職で評価されていた、活躍していた、と判断される場合もあります。

いずれにしても、給料に納得がいかないとそれ以外の魅力が無い限り、仕事への不満やモチベーションに影響します。

また、給料は生活に直結する大切な条件です。最低限のラインがある場合は、しっかりと希望を明示しましょう。

④勤務地

就職活動において、勤務地も重要な条件です。特に、拠点が複数ある会社では転勤の可能性があります。また、求人では通常は勤務地が明示されていますが、中には、複数の拠点の中のいずれかに勤務するという求人もあります。

その場合、特定の拠点でなければ勤務できない場合は「○○営業所への勤務を希望します。」「通勤圏内への勤務を希望します。」などと勤務地の希望を記入します。

その際、「家庭の事情により、通勤圏内である○○営業所への勤務を希望します。」「家庭の事情により、首都圏内の営業所を希望します。」など、できるだけ理由を記入しましょう。

また、複数の拠点がある会社では、採用の段階では予定されていなくても、将来的に転勤がある可能性があります。

転勤できない事情があり、求人に転勤の有無が明記されていない場合は、「家庭の事情により、転勤ができません。」「家庭の事情により、将来的にも通勤圏内での勤務を希望します。」など、転勤ができない旨を記入しましょう。

企業の立場で考えると、転勤の有無は人材を活用する上で重要な事です。人材育成や組織運営の方針として転勤を推進している企業では、転勤できない人材は選考しないでしょう。

そのことから、採用のミスマッチを防ぐ為にも、勤務地の希望がある場合はしっかりと明記しましょう。

⑤勤務シフト

シフト制の業務や、勤務時間を選択できる場合は、希望する勤務シフトや勤務時間を記入します。これは特にパート、アルバイトの求人・採用に多くみられます。

家族の介護や、学校の送り迎えなどの育児と仕事の両立が必要な場合は、勤務シフトは重要な条件です。

その場合は、「家族の介護が必要なため、○○時までの勤務を希望します。」「育児の都合上、○○時から○○時の間での勤務を希望します。」など理由を添えて記入します。

シフト制の場合で勤務時間を選択できる場合は、特に希望がなければ「貴社の条件に従います。」「いずれのシフトでも勤務可能です。」と記入します。

この場合も、特別な希望がある場合は「○○のため、○○時から○○時のシフトを希望します。」と理由を添えて記入します。

シフト制の仕事については、将来的に業務の都合などで勤務シフトが変更になる可能性があります。

特に正社員の求人の場合、求人時の勤務シフトに対して変更できない事情があると、将来的に勤務シフトが変更になった際に、その仕事を続けるのが難しくなる可能性があります。

シフト制の業務で長期間の勤務を希望する場合は、勤務シフトが将来変化した時に、自身が対応できるのかを良く考えた上で、応募した方が良いでしょう。

⑥入社可能日

入社日については、新卒の場合は卒業後、すぐに入社するケースが大半ですが、転職の場合は即日入社できない場合があります。その場合は「○月○日以降の入社を希望します。」などと書きます。

これはあくまでも応募者の都合ですので、「可能です。」ではなく、「希望します。」と記入します。また、日付は採用側の都合にできるだけ合わせるよう「○日以降」とするのが良いでしょう。

尚、まだ現在の仕事を退職していない場合は、「現在、在職中の為、○月○日以降の入社を希望します。」「○月○日退職予定の為、それ以降の入社を希望します。」などと、在職中である事を記入します。

採用側にとって入社日は業務や受入準備にも影響するとても重要な条件です。入社日のタイミングが合わなければ、選考から外れる可能性もあります。

また、選考が進み、いよいよ入社日を決めるという時に、採用側が望む入社日に入社できないと、採用側に多大な迷惑をかける事になります。入社日に制限がある場合は、必ず明記しましょう。

⑦連絡に関する事

就職活動において、企業側と連絡がスムーズに取れるか否かは、非常に大切な事です。なかなか連絡がとれない場合、企業側に対して配慮が足りない、社会人としてのマナーが足りないと判断される可能性があります。

何より、選考がスムーズに進まない事で、採用のチャンスを逃してしまう可能性もあります。

連絡が取れない時間帯がある場合は、必ずその旨を記入します。特に在職中の場合は、現在の仕事の休憩時間や終業後、休日など、連絡が取れる時間帯が限られます。

その場合、「在職中のため、○時以降の連絡を希望します。」「現在勤務中の為、○時~○時以外の時間帯での連絡を希望します。」と記入します。

その他の事情がある場合は、「現在、○○の通学中の為、○時~○時以外での連絡を希望します。」など理由を添えて記入します。

連絡については、希に履歴書の電話番号が間違っており、本人と連絡がとれないケースもあります。履歴書に記載する連絡先は間違いの無いように細心の注意が必要です。

尚、電話が取れなかった場合は、できるだけ早く折り返します。着信のみで留守番電話のメッセージが入っていない場合も、電話番号を確認し、連絡を取りましょう。

就職活動では、企業側とのスムーズな連絡はとても重要である事をしっかりと認識しておきましょう。

まとめ

就職活動において、履歴書はとても重要です。就職を希望する企業に初めて自分自身について伝えるのが履歴書です。採用担当者は履歴書という限られた情報の中から、できるだけ多くの情報を得ようとします。

履歴書の記入内容から応募者の性格や人間性を読み取ろうとする、つまり、応募者の姿を想像するのです。

手書きの場合は字の大きさや丁寧さも重要ですし、手書きか入力かに関わらず、文章の書き方や表現の仕方、内容の過不足など、採用担当者はしっかりと読みます。

本人希望欄も同様です。自分自身が採用担当者になったつもりで、履歴書を読んだ時にどのように感じるのかを想像しながら記入しましょう。

 

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