理学療法士を辞めたいあなたへの4つのアドバイス

理学療法士

あなたは、今、どこで理学療法士(PT)をしていますか?病院や施設、訪問や行政などいろいろあると思います。

病院でも、急性期から回復期、維持期、施設なら老人保健施設やスポーツ施設などでしょうか。

とてもやりがいのある仕事と思いますが、やはり人間相手の仕事。

こちらの意図を全く理解せず怒っている患者さん、自分の力不足で思うように回復していかない患者さん、先輩や同僚に対しても日々のストレスがたくさんあるでしょう。

辞めたいと思うことも何度もあったと思います。今も思っている人もいるかもしれませんね。

そんな中、理学療法士を続けて20年以上になる私から、少しだけでもお役に立てればと思い、アドバイスをしたいと思います。

お役に立てるかは分かりませんが、ほんの少しでも気持ちが軽くなれるならと思います。

①そもそも、なぜ理学療法士になろうと思ったのか

理学療法士になりたいと思ったきっかけは何でしたか?

部活動中のケガでリハビリを行った、家族が病気やケガをしてリハビリが必要になり、その場面を見て、理学療法士がやりがいのある仕事に見えたから・・・などが多いでしょうか。

私には、そのどちらもなく、ただ何となく「白衣を着て仕事がしたかったから」です。

高校生の頃、選択肢を思い浮かべました。医師⇒圧倒的学力不足で無理、看護師⇒夜勤とか嫌だなぁ、薬剤師、臨床検査技師、放射線技師→⇒化学や物理が大嫌いだから無理、と思っていたところ、偶然にも理学療法士を見つけました。

平行棒の横で、患者さんと笑顔で話している理学療法士の写真を見て「何だ、簡単じゃん!患者さんの隣で歩いていれば良いんでしょう」と思ったのです。

白衣も着られて、簡単そうな仕事。私の理学療法士になろうと思ったきっかけはこれです。全くご立派な理由がありませんでした。

なので、受験をして理学療法士養成学校に合格し、入学した後の初授業は衝撃的でした。

解剖学の授業が初だったのですが、骨(ほね)を「コツ」と読む。「えーーーっ!コツって何よ!」でした。

頭蓋骨は「ずがいこつ」ではなく「とうがいこつ」。頭の中は???でした。

正直、本当に適当な理由で入学してしまった私には衝撃以外の何物でもありません。

こんな状態で、初めから力が抜けていたことが大切なのかもしれません。

少しだけ、力を抜いて、何で理学療法士になりたいと思ったのか思い出してみてください。温故知新ですよ。

②学生の頃を考えてみる

夢いっぱいで入学したことでしょう。が、しかし、①でも話したように衝撃的なことの連続だったと思いませんか?

授業も専門的知識を学ばなければならない、言葉も最初から全部覚えなければならない。

やることだらけで余裕がなかったと思います。

その極めつけは臨床実習!私が学生だった頃は、評価実習がニ期(4週間×2回)、治療実習(8週間×3回)と最後の1年間はほぼ実習というカリキュラムでした。

実習中もケースの患者さんの評価、治療だけでなく、レポートや課題などここでもやること満載でしたね。

体育会系じゃないかと思うくらい、睡眠時間もなく、レポートは臨床実習指導者(スーパーバイザー)にダメ出しMaxで、泣く余裕もないほどだったなと思います。

しかし、今思うと、その頃が一番覚えているんですよね。

あの時のあのスーパーバイザーにこう言われた、実習中は睡眠時間がなかったなど、学生時代の友人に会うと、必ずと言っていいほど話題に挙がります。

そのくらい濃密な時間だったのかもしれません。そんな濃密な時間を一緒に過ごした当時の友人は、今も無二の親友です。

そんな大変な学生時代を、あなたも乗り越えて来たのです。乗り越えられたからこそ、今、理学療法士として活躍しているのです。

私は、臨床実習指導者としても何人も学生さんを見てきましたが、最近はすぐに心が折れてしまい、実習をリタイヤした学生さんの話をよく聞きます。

心が折れてしまう学生さんもいる中、あなたはそれを乗り越えて来た。そこは、自信を持って良いのです。

やり通したことは、あなたの中で生きていますよ。

③仕事をできるようにする

辞めたいと思っているあなたはここで行き詰っているかもしれませんね。

理学療法の分野で、何に興味がありますか?今、診ている患者さんについてですか?

仕事を出来るようにするためには、当たり前ですが、まずは勉強です。

色々な専門誌を読んでみるのも一つ、勉強会や講習会に参加してみる。学会に参加してみるなど、手段は沢山あります。

その中で、一番の刺激は学会参加だと思っています。学会に参加すると、誰か一人くらいは知り合いに会います。

そこで、相手が今何をしているのか、何か悩んでいないかなどを、雑談の中で話をすることです。

次に、実際の臨床場面や仕事の場面で、吸収したことを試してみることです。間違えるかもしれません。

けれど、それを恐れていては先に進めません。

とてもリスクの高い患者さんは除外ですが、一緒に良くしようと考えてくれる患者さんなら大丈夫です。

そこには、あなたと患者さんの間に信頼関係を結ぶことが大前提ではありますが・・・。

そして、もう一つ。それは、お手本になる(好きな)理学療法士を見つけることです。

私は、新卒での就職先にいた上司が、今でもお手本です。

とてものんびりした人でしたが、いつもゲラゲラと笑い、何にも考えていないようで質問すると何でも答えられて、ものすごく色々なことを考えていて部下のやることややりたいことを応援してくれる、そんなカッコいい上司でした。

その上司の言葉で忘れられない言葉があります。

「リハビリはマット(プラットホーム)があれば出来る。おまけに平行棒があれば最高だけど」です。目から鱗が落ちたようでした。

各種機器類が揃っていても、それを使えなければ意味がない。機器類がなければリハビリが出来ないのはおかしい。これが言いたかったのだと思います。

理学療法士は人間、相手にするのも人間。私の今の職場は、訪問リハビリです。

大学病院にあるような機器類は、もちろんありません。平行棒もなければ、ホットパックもない。そんな状況でもリハビリをしなければならないのです。

この上司の言葉は、今になっても本当に生きています。あなたも、そんなお手本になるような人を、ぜひ見つけてください。

④何が原因なのか考えてみる

理学療法士を辞めたいと思っているあなたは、何が原因で辞めたいと思っているのでしょうか?

職場でしょうか?それとも、理学療法士という仕事が嫌なのでしょうか?

その違いによって、対処も変わってくるのです。

職場が嫌なのであれば、いっそのこと職場を変えてみることも一つです。

違う分野になるかもしれませんが、それも将来的にはあなたの糧になります。

一方、理学療法士の仕事が嫌なら、一時的に離れてみるのも良いかもしれません。

違う仕事に就いて、理学療法士を客観的に観察してみるのも良いと思います。

けれど、理学療法士という仕事は不思議な魅力があり、離れてもまたやってみたくなるのです。

私も、半年ほど現場から離れた時がありました。復帰にあたっては不安もありましたが、やはりどんな仕事よりやりがいがある仕事だと思いました。

一生懸命頑張って、患者さんやご家族から感謝される素敵な仕事です。

私たちにとっては、目の前の患者さんは多くの患者さんの一人ですが、患者さんにとっては、自分が辛いときに手を差し伸べてくれた唯一の理学療法士なのです。

そこを忘れずに、誇りを取り戻して、再チャレンジしてほしいと心から思っています。

まとめ

以上、4つのアドバイスをさせて頂きましたがいかがでしょうか?

理学療法士の仕事はとても立派でやりがいのある仕事なので、安易に辞めるのは非常にもったいです。

しっかりと現状を分析し、自分が今後どうしたいのか?を見極めてから行動に移すようにしてください。

 

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