ITの仕事が辛いので辞めたいです【中途入社4年目】

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※以下は機械メーカー、IT職、中途入社4年目、男性の体験談です

辞めたくても辞められない

機械メーカーにてデザイン部を希望して中途入社したのですが、配属された部署はIT系の技術職でした。

様々な部品のようなデータを構築し独自開発のソフトウエアを使って最終的に商品化するという業務です。製造工程の最終段階であり生産ラインには欠かせない職務だとの責任を日々感じていました。

入社当初は後々の部署異動も考慮するとの上司の言葉もありましたが、畑違いの分野の業務を懸命に教わりながら経験を積みました。

そして、仕事にも慣れ四年ほど経った頃、私の入社以来新しくこの部署に配属される社員は無く、スタッフ数が増えていないことに気づいたのです。

絶えず多忙を極めていたので、同僚達とスタッフ増加をずっと希望してきたのですが、景気悪化の折、新入社員は少人数に抑えられ、専門職である私たちの部署へ配属されることはなかったのです。

上司からは今のところ増員の予定はないとの返答が続きました。

仕事は絶え間なく永遠に忙しいように思えました。日ごろの業務に追われ、次第に思考が止まったかのように唯仕事に集中して疲弊する毎日が続きました。

ウィークデイは連日深夜帰宅、休日はひたすら休養にあて、休日出勤も度々あります。いつでも連絡がつく状態でいるべきだとの社内風潮もあり、365日24時間仕事の中で生活していたように思えます。

周りの同僚も皆そうであったので、そんな生活が不自然に思えなくなっていたのです。

そんな生活に違和感を覚え始めたのは、ある日同僚Aが旅行のため休暇中のこと、誰がAの仕事をフォローするのかとスタッフの間で議論になりました。

Aはきちんとした人でするべき仕事はすべてやり終え、万が一の時の仕様書まで作成して正当な段取りで休暇を取得したのです。それなのに皆自分の仕事が一つでも増えることを懸念しての出来事でした。

その光景を見ていた私は、生活と切り離して仕事をしているAが羨ましく思え、1日休むのも大変なのに旅行なんて何年も行ってない。

食事をしても映画を観ても頭の大半は仕事で占められ心から楽しめていない、そもそも自分だけの時間なんてあっただろうか、何と引き換えに仕事をしているのだろうと思う自分がいました。

それに気づくと急激にモチベーションが下がり、『いつまで』この仕事、この生活が続くのだろうと完全に先のことが見えなくなってしまったのです。それからは前向きな気持ちへ転換するため試行錯誤を始めましたが、一回落ちた気力を取り戻すのは容易ではありません。

その頃、旅行から帰ってきたAに対して他の同僚達からの冷たい態度が目立ち始めたのです。

ずっと同じメンバーでやってきて、少なからず気遣いながら技術を高めてきたのに、こんな些細なことで不調和を招くとは信じられませんでした。

ギクシャクした重苦しい空気感の中、長時間同じ部屋で作業をするのはあまりにも苦痛で居たたまれません。

もはやこの空間にはいられない、何のために仕事をしているのかさえわからない、辞めたい気持ちで心がいっぱいになりました。ただ、同僚や会社には迷惑をかけたくはありません。

現状の仕事は飽和状態、同僚達は今以上の担当は不可能であろう。個別案件を担当して個々で仕事をする業務形態だったので誰にも引き継ぎはできません。

今の心情を初めて上司に相談したところ、これから募集して人員を増やすので、それまで引き続き頑張って欲しいとの言葉に全身から血の気が引きました。

新しいスタッフが仕事を覚えるまでいったいいつまでかかるのだろう。現状の仕事量を鑑みると「今すぐ辞めたい」とは到底言える状況ではありませんでした。

勤務形態を在宅勤務へ

会社を辞める以外に打開策はないのだろうか。今の仕事自体は面白く思っている、今でも自分は当初希望したデザイン部への異動を望んでいるのだろうか、会社と自分や仕事と自分との関係は自分でコントロールできるのかとか、今の自分の心情や状況を思いつくまま書き出してみました。

すると会社や仕事自体に対しての不満というより、「仕事のやり方」に問題が見えてきました。いくら仕事が楽しくても仕事一辺倒ではいつの間にか心がまいってしまいます。

今の自分が一番望んでいることは仕事から完全に離れる時間を持つことだとわかりました。それでも仕事場の雰囲気を変えることは自分だけでは叶いません。

優先順位が定まってきた頃、自社の社報を見ていたら『在宅勤務制度』の試行開始の記事を見つけたのです。

改めて自社の在宅勤務制度について調べたところ、本格導入はこれからだがモデルケースを作りたいので積極的な応募を求めるとのことでした。

制度導入が発表された当時は忙しくて自分には関係ないことと考える余裕すらありませんでした。

幸いにも私の仕事は最初から最後までデジタルデータだけを構築する仕事なので、PCとネット環境など情報通信機器だけあればどこで作業しても完結できる業務です。

データセキュリティと作業環境さえ整えれば「在宅勤務」できると確信しました。

ともかくこの方法なら会社も仕事も辞めなくていい、仕事現場に行かないのだから人間関係の不快感はない、通勤時間分だけでも自分のために使える時間ができる、現状の問題を全て解決する方法がみつかりました。

さっそく上司に「在宅勤務」の希望を伝え、私の部署では可能かどうか打診をしました。初めての試みで実験的ではあるが、成功すれば他のスタッフに対しても好影響があるだろうと承諾してくれました。

実働スタッフを失うよりは継続させることを第一に優先させたい会社と私の願望が一致した結果です。そのため上司方は作業機器の手配、他のスタッフへの説明など積極的に協力してくださいました。

今までは会社に守られていました。トラブル発生時の独りでの対応、全ての時間を自己管理しなくてはならない、データ管理など守秘義務の厳守、他のスタッフの作業負担の増加など心配事は山ほどありましたが、まずはやってみなければ結果はでません。

「やってみてダメならまた会社で仕事をすればいい」との心強い上司の言葉に後押しされてチャレンジすることを決意しました。

いざ始めると大きなトラブルもなく、今まで培ってきた技術と同僚のサポートで不安材料をひとつずつ解消していき、想定していたより早く在宅勤務という業務形態に順応できました。

出社は基本的にクライアントとの打ち合わせ時と最終納品時の立会だけでよいとされ、連絡は電話とメールだけで済みました。業務実績は今まで通り納品数とクオリティで評価されますので変わりありません。

在宅勤務では自分のスタイルで仕事ができますから、今まで無駄だと思っていた雑用や会議からも解放されます。

ただし、自分への管理能力が非常に試されますので想像以上に信念を持たざるをえない業務形態だと実感しました。

また、独りで仕事をしているのに不思議に思いますが、大勢で仕事をしている時よりコミュニケーション能力が重要になります。

何よりも嬉しかったことは同僚達が想像していたより好意的にアシストしてくれたこと、それまで培ってきた信頼関係の賜物だと思っています。

やっている仕事は同じでも日常生活は一変しました。

家族との会話、友人との食事、気分転換にジムでリフレッシュ、諦めていた趣味を再開、ごく普通の日常の中に私は人としての人間らしい時間を取り戻したのだと実感しました。

そして、仕事も生活の一部なのだという意識を軸に、仕事を辞めずに働き方という枠組みへの挑戦で乗り越えることができたのです。

セカンドオプションはある

一旦仕事を辞めたいと思うと辞める以外に解決方法は無いと一方向だけに思考が固まります。

その辞める道さえままならないと追い詰められた時、私は初めてセカンドオプションへ目を向けることができたのです。遅かったかもしれませんが道程は人それぞれです。

まずは現状を客観的に思いつくまま書き出し、自分にとって今一番必要なもの、大事なものの順番を明確にすることをお勧めします。私の優先順位はまず心身の健康、すなわち自分らしい時間の獲得でした。

私は幸運にも在宅勤務というセカンドオプションをさせてもらえる職場環境と仕事内容がマッチングし、仕事を辞めずに希望通りの「仕事を忘れる時間」を得ました。在宅勤務のメリットとデメリットは個人差があって一概には言えませんが、私には辞める不利益より続けるアドバンテージの方が大きかったので選択しました。

在宅勤務をお勧めするわけではありません。在宅勤務は残業代が出ませんし、出世も望めません。目の前にいない者に大事な仕事を決して任せないからです。現場の雰囲気が分からず孤独に思うこともあります。

けれどそれらは私にとって優先順位が高くありませんでした。自分の希望に合った選択肢の基準を明確化することが大事なのです。やれることをやるだけやってみて辞めても遅くはないはずです。

私と同じようなIT系の職種の方は誰でも一度は「どこでも作業できるんじゃないか」と考えたことがあるのではないでしょうか。

通信機器が幅広く向上した今、自分が動いて仕事場に行って作業する意味が次第に希薄になります。

作業効率の改善を考えて不出社のためのワークスタイルを提案したくても、忙しい中で徒労に終わるのが怖くてなかなか行動に移せてない人もいるかもしれません。

けれど言ってみなければ今のままです。そうしたコミュニケーションの積み重ねが何かのきっかけにならないはずがありません。

すべては信頼関係を築くことからしか始められないのです。つまり仕事や会社との関わり方を見直す行動こそがより良い働き方につながるのです。

仕事は始めるより辞める方が何倍ものエネルギーを使うものです。

引き継ぎのこと、転職の不安、生活基盤の喪失、新しい人間関係の構築など面倒なことが沢山あります。それらの労力を費やすよりも有益な現状を打破する選択肢があるかもしれません。

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