業界は同じで、違う職場になりました。

同じ業界なので基本的な考え方は同じだと思っていたのですが、やり方が全く違い、戸惑いました。

基本的な部分は同じでもその職場の方法と少し違うと、注意され転職が失敗だったかなと悩んでいました。

さらに困ったことに、人によって少しづつ教えかた違うということでした。

マニュアルがあるにもかかわらず、それぞれがそれぞれのやり方で仕事をしているような職場でした。

そんな理不尽な状況に心身ともに疲れてしまい、転職以前の職場がきっちりしていたこともあり、本当に辞めたくなりました。

まず、その部署で一番発言力のある人を探しました。

ある意味その人の言うことがすべてのような人物です。

その人物は少し怖い存在でした。

みんな少し距離を置いているようでしたが、新参者の鈍感さを利用し積極的に話しかけました。

よくよく話してみるとそれほど怖い人ではありませんでした。

そして関係が深まるにつれて仕事を丁寧に教えてくれました。

その人から教えてもらった方法であれば、周りからとやかく言われることはありませんでした。

少しずつ仕事を覚えていくにつれて周囲から仕事について聞かれるようになりました。

それは信頼されてきた証拠であると思いました。

郷に入れば郷に従えという言葉をまずは実践していった結果だと感じることができました。

今では、自分のような苦しみを味わう人が少しでも減るように、統一できる仕事はやり方を統一するようマニュアルの改訂を行う業務を任せれています。

転職して新しい職場に行くとある意味新入社員よりも辛い思いをすることがあるのではないかと思います。

同じ業界だと経験者、即戦力として扱われ、最初の期待値が高いため少しの失敗で印象が悪くなったり、悪いレッテルを貼られたりします。

仕事を覚えれば問題は解決できると思いますが、上手く教えてもらえないこともあります。

また、教えてもらっても人によって少し違うなんてこともあります。

そんな時は、その部署でもっとも発言力のある人を探すことが大事だと思います。

ごまをするわけでなく、適切な人と適切かつ十分なコミュニケーションをとることが大切です。

人間社会なので、暗黙に力関係が存在しています。

上司、年齢、経験歴などさまざまな要因で力関係が成り立っています。

それを良く観察して、師事する人物、信頼されている人物を見抜くことが新しい職場に適応する第１歩になると思います。

そのあとは周りから信頼を得られるまでは、その職場の雰囲気を飲み込み、郷に従うことです。