未経験職へ転職する際の志望動機の書き方のポイント6つ

転職する際に、異業種や未経験の職種を選ぶ人は多いものです。これは、前職の退職理由にも関係しますが、転職の機会に新しいチャレンジをしたいと考える人が多い事が一因です。

新卒と比較して転職の強みになるのは、社会経験や仕事の経験。つまり、即戦力としてのスキルや経験です。同業種や同職種へ転職する場合、それらを最大限にアピールします。

そのため、志望動機も書きやすいと言えるでしょう。それに対して未経験の職種に転職する場合は、前職の経験をアピールする事が難しく感じ、志望動機が書きにくいものです。

しかし、未経験は決してマイナスではありません。転職先として未経験の職種を選んだときでも、志望動機の書き方によってはしっかりと自分をアピールすることができます。

そこで、未経験の仕事という新しいチャレンジを成功させるために、未経験職へ転職する際の志望動機の書き方についてまとめてみました。

①志望動機を整理する

新卒、転職、同業種、異業種、同職種、異職種など、どのような就職活動でも共通する事ですが、まずは自身の志望動機をしっかりと整理しましょう。

これは面接や応募書類用の内容では無く、自分自身の本音、本当の動機についてです。何故、その仕事を選んだのか、何に魅力を感じたのか、何をしたいのかを明確にするのです。

感覚的に、何となく漠然と魅力を感じて選ぶ事もありますが、その場合は、最も魅力を感じた点、仕事選びで最も重視する点について、素直な気持ちで確かめてみます。

これらは、わざわざ考える必要も無いと感じるかもしれませんが、就職活動に時間を費やしたり、心に余裕が無い時には、意外と自分自身の動機を見失う事があるのです。

どうしてもその仕事をしたい、絶対にその会社に入りたい、そのような強い気持ちが無ければ、説得力のある志望動機は書けません。

いくら上手に文章を書いても、上辺だけの気持ちや体裁だけの文章では、相手に伝わりません。反対に、気持ちの入った文章は、多少書き方を誤っても、相手に伝わるものです。

転職する上で、志望動機を整理する事は、前職の退職理由を振り返る事でもあります。様々な退職理由がありますが、少なくとも、前職に満足していたら、何も問題がなければ、転職する事は無かったでしょう。

転職するという事は、前職よりも良い仕事、良い処遇、良い環境を求める事と言えます。それは自分自身の意思では無い、リストラによる退職であっても同じです。

未経験の職種へ転職を考える場合には、それなりの理由があります。例えば、前職で営業職を経験したが、自分には営業職が合わないと感じ、次は事務を希望する事もあるでしょう。

その場合、何故、自分には営業職が合わないと感じたのか、明確にします。性格が原因であれば、人見知りをする、緊張しやすい、コミュニケーションを取るのが苦手など、どの部分が原因かを考えます。

営業職に魅力を感じなくなったのであれば、それはどのような部分なのか。思っていた仕事と違っていたのであれば、どのような仕事がしたかったのか。など、本当の退職理由をしっかりと振り返ります。

その上で、「同じ事を繰り返さない」「前職よりも少しでも良い環境に変える」という気持ちが、新しい仕事を選ぶ基準になり、志望動機に繋がります。

志望動機が自分の中ではっきりしていれば、自信を持って志望動機を書く事ができるでしょう。

②採用担当者の立ち場に立って考えてみる

志望動機を書くときに大切な事は、読む人の立ち場に立って考える事です。志望動機を書く目的は何でしょう。文字通り、志望動機を相手に伝えること。その答えも正しいですが、その先を考えてみましょう。

志望動機を正しく伝えるだけでは本当の目的は果たせません。志望動機を読んだ人が、あなたに期待し、あなたを採用したいと感じる事、つまり、志望動機を書く最終目的は採用される事です。

それでは、どうしたら相手が採用したいと感じるのでしょうか。その答えは、読む人が何を求めているのか、読む側の気持ち、採用担当者の立ち場に立って考える事で導くことができます。

未経験者を採用する企業には、様々なケースがあります。一般的に多いのは、成長期の企業です。即戦力となる経験者の採用だけでは追いつかない為、未経験者まで採用の範囲を広げるケースです。

その場合、未経験者に求めるのは、順応性や適応力などが考えられます。中には、経験が邪魔をすると考える企業もあるでしょう。自社のノウハウを一から学ぶことが、人材育成の近道と考える場合もあります。

戦略的に未経験者を採用するケースもあるでしょう。既成概念にとらわれない発想や、周りへの影響力、現場を変える力を求める場合などです。

その他、新規事業へのチャレンジや採用後に適性を判断した上で配置を検討するなど、経営方針や中長期的な計画に基づいて人事を考えるケースもあるでしょう。

このように、どのような人材を求めているかは、その企業の置かれている環境や人材育成の方針、抱えている課題によって異なります。

自分自身では良いと思っても、相手が求めていない内容を一生懸命書いても、ただの独りよがりであり、目的は果たせません。

その企業は何故、未経験者を採用するのか、未経験者に何を求めているのか、採用担当者や経営者の立場に立ってしっかりと考える事が大切です。

尚、異業種や異職種の話をする上で、専門用語や独特の慣習など、業種や職種によっては相手に伝わり難い事があります。そのため、前職の事例を書くときには、できるだけわかり易い表現を心がけましょう。

ここでも、読む側の気持ちになる、相手の立ち場に立って考える事が大切です。

③なぜ未経験の職種を選んだのか

ここからは、より具体的な記載内容について考えます。まず、「なぜ未経験の職種を選んだのか」を書く場合です。

前職とは違う職種に就きたい理由、つまり、何故、前職を退職したのか、何故、前職の職種は自分に合わなかったのか、まず、前職の退職理由を振り返ります。

前職は○○職だったが、○○職のどこが自分に合わなかったのか、何故、○○職に魅力を感じなくなったのか、などについて考えます。

但し、退職理由はネガティブな内容になり易いため、注意が必要です。退職理由がネガティブ過ぎる場合は、未経験の職種に魅力を感じた点を強調するのも良いでしょう。

その上で、何故、その職種を選んだのか、どこに魅力を感じたのか、その理由を盛り込みます。

【記入例】

「前職は営業職で新規営業を担当していました。新しいお客様を開拓するのは大変でしたが、それだけやりがいも感じられる仕事でした。しかし、人と信頼関係を築く事に喜びを感じる自分にとって、常に新しいお客様を開拓する仕事には寂しさを感じていました。今回、貴社の求人を拝見し、○○という仕事はお客様と永くお付き合いができる仕事であり、自分の適性や希望に合っていると感じ、応募させていただきました。」

「前職は営業職で、新規営業を中心に担当していました。チームで仕事をしていましたが、事務担当にいつも助けられ、その仕事の大切さを実感しました。次第に営業職よりも営業をバックアップする仕事に魅力を感じ、いつかそのような仕事に就きたいと考えるようになりました。今回、貴社の求人を拝見し、その思いを叶えるチャンスだと感じ、応募しました。」

「前職は品質管理の仕事を担当していました。その中でクレーム対応でお客様と接する機会があり、その仕事を通して、裏方よりもお客様に直接喜んでもらえる仕事がしたいと感じるようになりました。貴社のサービスや営業スタイルは、まさに私が求めていた仕事であり、是非、チャレンジしたいと思い、未経験ですが貴社の営業職を志望しました。」

④前職のスキルや経験を活かす

次に、「前職のスキルや経験を活かす」という内容を書く場合です。この場合、前職で得たスキルや経験をしっかりとアピールする事が重要です。

異業種や異職種の場合、専門用語など、耳慣れない言葉や表現によって、読む側が理解しにくくなるケースがあります。できるだけわかり易い、一般的な表現を心がけましょう。

また、スキルや経験をどのように活かせるのか、読む側が活躍を想像できるように、できるだけ具体例を挙げて書きましょう。

【記入例】

「前職では派遣会社の営業を担当していました。人事部門の悩みを伺い、解決に向けて様々な提案を行ってきました。また、仕事を通して人事の大変さや仕事のやりがいを実感する事ができました。貴社の人事部門の募集を見て、未経験の職種ではありますが、これまでの経験が活かせると確信し、応募させていただきました。」

「前職では商品開発を担当しており、○○業界を中心に多くの商品知識を習得でき、様々な人脈を築く事ができました。貴社の製品や取引先を拝見したところ、○○業界にも大きなシェアがある事を知りました。営業職は未経験ですが、これまでの知識や経験、人脈を活かす事ができると考え、志望しました。」

「前職では化粧品の販売員をしていました。お客様から直接ニーズを伺い、商品をご提案をするという仕事を通して、顧客対応の経験を積むことができました。今回募集されている事務職の経験はありませんが、お客様や取引先とのコミュニケーションにおいて、これまでの経験が活かせると思い、応募させていだきました。」

⑤職種以外の理由で志望する場合

業種や職種ではなく、その企業の風土や経営者、商品やサービスに魅力を感じて就職先を選ぶ場合もあります。その場合、その企業で働きたいという希望が、未経験の職種にチャレンジするきっかけにもなります。

仕事の適性は実際に経験してみなければわからない面があります。仕事をしてみて、思い通りに行かないときや壁にぶつかる事は必ずあります。特に未経験の職種の場合は多いでしょう。

そんな時に大切なのは、それを乗り越えられる動機やモチベーションです。そこをしっかりとアピールするのも効果的です。

【記入例】

「貴社の会社概要や経営理念を拝見させていただきました。これまでの歴史や経営理念である○○○○、特に○○○○について、とても感銘を受けました。そのような企業風土の中で、貴社の一員として、是非、仕事をしたいと考え、未経験の職種ですが応募させていただきました。」

「前職では○○の代理店で法人向けの営業を担当していました。代理店の営業はやりがいはありますが、もっと大きなフィールドで自分を試したいと思うようになりました。貴社は○○のトップメーカーでありながら、さらに大きく拡大する戦略を持たれているところに感銘を受けました。営業企画の仕事は未経験ではありますが、貴社の成長戦略に貢献する事を通して、自分自身も成長できると思い、志望しました。」

「私は貴社が扱う○○のファンです。○○は○○という特徴があり、競合製品と比較しても大変な魅力があります。この○○をもっと世間に知ってもらえれば、喜ぶ人が沢山いるといつも想像していました。○○をより多くの方にお勧めする販売の仕事は、私にとってとても魅力的な仕事であり、未経験ではありますがチャレンジさせていただきたく、志望しました。」

⑥経験では無く普遍的な能力をアピール

未経験の職種に転職する場合、経験の他に強みになるのが、資格や技能など直接的にその仕事に役立つ能力です。資格が無いと成り立たない仕事もありますので、その場合は大きな強みになります。

また、資格や技能は、その職種以外でも役立つ機会はあり、採用する側にとっても魅力的です。人事担当者や経営者の構想に当てはまれば、違うチャンスを得られる事もあります。

尚、資格や技能については、国家資格はもちろんですが、簿記、情報処理関係などの検定、パソコンや文書作成の技能、各種認定、その他にも専門的な知識や経験などもアピールできるでしょう。

【記入例】

「前職では○○の営業を担当していました。○○がきっかけで、○○の業界に興味を持ち、○○の資格を取得しました。未経験ではありますが、この資格を活かせる仕事をしたいと思い、応募させていただきました。」

「学生時代は○○を専攻し、○○の資格(○○の検定)を取得しました。卒業当時は新しい世界を経験したいという気持ちから、○○の仕事に就きました。しかし、その仕事を経験する中で、やはり自分には○○に適性があると実感し、改めて○○の資格(○○の検定)を活かせる仕事に就きたいと思い、志望しました。」

「私は以前より○○の仕事を目指しており、働きながら○○の国家資格の取得に向けて勉強してきました。今回、○○の資格を取得する事ができました。未経験ではありますが、自分の夢を叶えるために一から頑張りたいと思い、応募しました。」

まとめ

志望動機の書き方にも様々なパターンがあります。文章を書く事が苦手な人は、文章の書き方自体に気を取られてしまい、なかなか進まない事もあるでしょう。

もちろん、文書作成も社会人としての基本スキルとして必要であり、基本は押さえておくべきです。しかし、それ以上に大切なのは、前向きな姿勢、ポジティブさが文章に表れている事です。

いくら理論的で、しっかりとした文章でも、前向きな力を感じなければ、読む側は心を動かされません。理想的なのは、採用担当者が志望動機を読んで、あなたに期待を感じること、あなたの活躍が想像できる事です。

その為には、ネガティブな表現はできるだけ避けましょう。また、志望動機を書き終えたら、第三者に読んでもらい、どのように感じるか、意見をもらうのも良いでしょう。

志望動機は書類選考の中でも重要なポイントになります。手を抜かずに、じっくりと丁寧に取り組みましょう。

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