給料が上がらないから会社を辞めるって実際どうなの?

人間関係が上手くいかない、仕事が自分に合わない、将来が不安・・・など、会社を辞める理由は様々ですが、その中でも給料に対する不満は多いものです。

仕事のやりがいはお金だけではありませんが、給料は仕事の成果や評価の表われでもあり、給料の金額そのものが仕事のモチベーションにもなります。

給料が上がらないから会社を辞める。それも退職理由の一つではありますが、実際にはどうなのでしょうか。給料が上がらない理由と転職するときの注意点についてご紹介します。

①給料が上がらない理由

①-1.会社や所属部署の業績が低迷している

給料が上がらない理由として、まず挙げられるのは、会社や所属している部署の業績が低迷している事です。

会社はその事業活動により、利益を出さなければなりません。利益が出ない赤字の仕事を続けると、当然ですが会社は存続できません。

会社の利益は簡単に言うと、売上から原価や経費を引いて残ったものです。売上が低迷したり原価や経費が上がると利益は減ってしまいます。利益を出すためには売上を上げたり、原価や経費を抑える必要があります。

その為、思うように売上があがらない時、商品やサービスが売れない時には、原価や経費を抑える事になります。給料は人件費、つまり経費の一部ですから、業績が低迷していると当然、給料は上がらなくなるでしょう。

業界全体が不景気になっている、業界は順調だが自社の競争力が足りない、自社は順調だが所属している部署に問題がある、など、業績の低迷には様々な理由があります。

そこで大切なのは、その業績の低迷がどれだけ続くのか、どこに問題があるのか、その原因は改善されるのか、つまり、業績が良くなる見込みがあるのか、という事です。

業界や会社の業績が低迷していて、その業績が良くなる見込みがなければ、今後も給料が上がる可能性は低いでしょう。更に業績が低迷すれば、給料も更に下がる可能性があります。

逆に、今は業績が低迷していても、業績が回復する見込みがあるのなら、将来的には給料が上がる可能性があります。

給料が上がらないと感じたら、会社や所属している部署の業績はどのような状況なのか、確認しましょう。会社や所属している部署の業績に問題がなければ、給料が上がらない理由はそれ以外になります。

自身の給料が上がらないと感じたら、会社全体の状況に目を向ける事、物事の理由を掴む上では、まずは全体を俯瞰してから部分を考える事が大切です。

①-2.社内の評価制度や経営方針

会社や所属する部署の業績に問題が無ければ、給料が上がらない理由として次に考えられるのが、社内の評価制度や経営方針です。

当たり前の事ですが、会社や上司から評価されなければ、給料は上がりません。そもそも、会社に評価制度や評価の基準がなければ、上司やその上の経営者の評価や考え方で給料を上げるかどうかが決まってしまいます。

また、会社によっては、給料よりも職場の環境を整えたり、事業を拡大する為の投資を優先する場合もあります。これはその時の会社の状況にもよりますが、経営者の考え方、つまり経営方針によって変わります。

このように、会社に給料が上がるような仕組みがあるのか、給料が上がるような経営方針になっているのかが大切です。その為、まずは、社内の評価制度や経営方針について確認しましょう。

評価制度が無い、給料が上がるしくみや基準が無い、給料を上げるような経営方針では無い、といった状況であれば、今後も評価や給料に対する不満は解消されない可能性があります。

経営方針に問題はなく、評価制度など給料が上がるしくみや基準がある場合は、まず、その内容をしっかりと理解しましょう。

給料を上げて欲しいと思っていても、どうしたら給料が上がるのか判らない。そのような状態では、自分では頑張っていると思っていても、頑張るポイントがズレている可能性があります。

会社や部署、職種、役職等によって、評価の基準が異なります。例えば、マネジメントを求められているのに、現場の実務を一生懸命行っていても、評価されないでしょう。

まずは、評価制度や給料が上がるしくみや基準、経営方針をしっかりと確認し、それに対して自分自身は何をすべきか、どのように取り組んでいるのか、振り返ってみましょう。

そこから、評価されない理由、つまり、給料が上がらない理由が見えてくるでしょう。

①-3.自身の能力や仕事の姿勢に問題がある

評価制度や経営方針に問題はなく、どうすれば評価されるのか、どうすれば給料が上がるのかがわかっている場合、給料が上がらない理由として次に考えられるのは、自身の能力や仕事の姿勢です。

給料が上がらないと感じている人は、自分に自信がある人、つまり、自分を過大評価している人が多いものです。それは言い換えると、会社の評価と自分の評価にギャップがある状態です。

こんなに頑張っているのに、何故、給料が上がらないのだろう。自分は仕事ができるのに、何故、上司はわかってくれないのだろう。給料が上がらないと感じる時、同時にそのような不満を抱いていませんか。

誰でも自己評価は高くなるものです。特に、一生懸命取り組んだ時には誰かに評価して貰いたくなるものです。しかし、それが会社や上司が求めている事でなければ、評価されないでしょう。

自分では仕事ができていると思っていても、会社や上司に評価されていない。その主な原因を上げてみます。

  1. 自己評価が甘い
  2. 言葉と行動が伴っていない
  3. 細かいミスが多い
  4. 会社や上司に対する不満が多い
  5. 仕事の成果が会社や部署の業績に繋がっていない 
  6. 会社のルールを守っていない
  7. 自分の役割や期待されている事を理解していない

などです。自分自身がこれらに当てはまっていないか、振り返ってみましょう。

他には、評価とは関係無いと思いがちですが、職場のコミュニケーションも大切です。個人の能力は高いのに評価されない人がいますが、それはコミュニケーションの悪さが一因になっている場合があります。

会社という組織で仕事をする場合、自分一人で仕事が完結する事はほとんど無いでしょう。会社全体の業績を上げる為には、所属する部署やチーム、他部署との協力が欠かせません。

また、上司への報告・連絡・相談も、組織で仕事をする上では欠かせない事です。職場のコミュニケーションが悪いと、上司はもちろん、先輩や後輩、同僚など職場の仲間からの評価が得られません。

評価においては、一緒に仕事をしている仲間からの支持も大切です。何故なら、上司の立ち場で考えると、現場から納得感を得られるかという事も評価のポイントになるからです。

②転職するときの注意点

②-1.業界や会社、職種の動向を見極める

今よりも多く給料をもらいたい、将来的に給料が上がる環境で仕事がしたい。給料が多くもらえる仕事とは、簡単に言うと儲かっている仕事です。会社で言えば業績をあげている会社です。

そのため、まずはその会社の業績をしっかりと確認しましょう。業績は主にその会社の売上と利益(営業利益、経常利益)を見ます。売上はその会社の取引の大きさを表します。

売上が大きければ、それに見合う体制が必要ですので、売上の大きさと会社の規模は比例する事が多いでしょう。利益は売上から経費を引いたもので、まずは利益が確保できているか、プラスになっているかが重要です。

いくら売上が大きくても、利益がマイナスになっている、つまり赤字の場合や、利益が少ない場合は、経費を抑制する必要がある為、給料が上がる可能性は低いでしょう。

但し、特別な投資や取引上の影響によって一時的に売上が減少したり、赤字になる場合もあります。その為、売上と利益は過去から現在までの推移を見るようにしましょう。

売上が拡大している場合は、その会社は成長している、事業を拡大していると考えて良いでしょう。

売上が拡大すると経費も拡大する為、利益は売上の伸びに比べて穏やかな伸びになるか、一定になる場合もあります。利益が安定的に確保できていれば、事業の運営が安定している可能性が高いです。

また、その会社だけでなく、業界全体の動向も大切です。業界全体が伸びていれば、その会社が成長する可能性は大きいでしょう。

逆に、業界全体が縮小している場合、他社との競争に勝てる強みや、他の事業への転換が必要になります。このあたりも面接等で質問してみると良いでしょう。

その他、職種によっても給料の差が出ます。専門的な分野や、特別な資格や技能が必要な仕事、需要が高まっている仕事は他の職種よりも給料が高くなる傾向があります。

このように、今よりも多く給料をもらう為には、まずは給料が多くもらえる業界、会社、職種であるのかを、しっかりと見極める事が大切です。

②-2.希望する条件を明示する

給料が上がらない事が原因で転職をする場合、希望する給料が貰えなければ、その転職は上手くいかないでしょう。その為、転職の際には希望する給料がもらえるのかを見極める必要があります。

求人情報に載っている給料は基本的には正しい数字ですが、実際の業務内容や配属によって変動する場合があります。その為、求人情報の給料はあくまでも目安として考えましょう。

その上で、応募時や面接時には、年収額や月額など給料に関して希望する条件を明示すると良いでしょう。ネットの求人では、気軽に問い合わせができる場合が多いですので、応募前に問い合わせても良いでしょう。

条件面が曖昧なままで入社すると、入社後にそれが不満になる可能性が高くなります。結果的に退職する事になれば、応募者本人にとっても採用する企業にとっても大きな損失です。

給料に関する希望は言いにくいものですが、入社後のミスマッチを防ぐ上でも、求職者と企業側の条件面の確認と同意はとても大切な事です。

尚、希望する条件、給料がいくら欲しいのかを明示する場合、その金額の妥当性も大切です。他社の募集内容や、その業界や職種、年齢、経験等から考えて、あまりかけ離れていない金額が良いでしょう。

相場や一般的な感覚を無視して、自身の希望だけで条件を明示しても、受け入れられる可能性は低いでしょう。経験やスキルに自信がある場合は、その給料を希望する理由や根拠を説明できるように準備しておきましょう。

②-3.会社の制度や方針を確認する

給料が上がらないと感じる時、収入面はもちろんですが、仕事の成果を認めて貰いたい、仕事の評価を給料に反映して貰いたい、という思いが不満に繋がっている場合が多いでしょう。

仕事の成果が認められ、それが給料に反映される事は、仕事へのモチベーションにもなりますし、それが自身の成長に繋がります。

また、例え仕事が評価され、給料が上がったとしても、経営者や上司が独自に決定するなど、評価の基準が不透明な場合は、逆に会社への不信感が大きくなり、仕事へのモチベーションが下がってしまいます。

公平かつ適正に仕事の評価を行う為には、評価制度や昇給のしくみ、基準が必要になります。また、経営者の方針も大切です。

会社に利益を残す事だけではなく、会社のルールを遵守する、従業員に利益を還元する、経営者に従業員を大切にする思いがなければ、評価制度は適切に運営されません。

この事から、給料が上がらない事が原因で転職をする場合は、その会社の評価制度や評価のしくみ、基準、経営者の経営理念や経営方針などの方針をしっかりと確認しましょう。

求人情報にも昇給の有無は記載されていますが、それでは不十分です。また、応募時や問い合わせでは詳細の説明を受ける事は難しいものです。

そのため、できるだけ詳細を確認する為にも、面接の機会で質問すると良いでしょう。

尚、質問では、実際の中途入社の事例、入社後、何年で昇進・昇格し、どれくらいの年収なのかを質問してみると、より具体的に状況がイメージできるでしょう。

③副業という選択肢もありなのか?

会社が副業を禁止していなければ、副業という選択肢もあります。

副業をする為には、時間が必要になります。本業で残業や休日出勤など長時間勤務を行っていては副業は成り立ちません。つまり、副業をする為には、本業の仕事を効率よく行う必要があります。

これは、残業や休日出勤に対する割増賃金が発生しない、仕事の効率が上がるなど、企業にとっても大きなメリットになるでしょう。

副業の注意点としては、本業に支障が出るような負担を避ける事です。週休2日のうちの2日間を全て副業に当てると、休暇が無くなってしまいます。

また、終業後の副業の場合、深夜まで仕事をすると翌日の仕事に影響が出ます。副業はあくまでも副業であり、本業に支障が出ないようにバランスを取ることが大切です。

あまり無理をし過ぎて体調を崩してしまうと、本業も副業も、私生活もどれも上手くいかなくなってしまいます。

しかし、副業を本業とバランスよく行う事ができれば、メリットは大きいでしょう。本業と副業、プライベートなど、生活のリズムにメリハリがつくため、毎日の生活を充実させる事ができます。

また、収入が増えることで、本業を辞める必要がなくなります。給料が上がらないからといって、会社を辞めて転職するよりも、副業で収入を補う方がリスクは少なくなります。

給料が上がらないから会社を辞めようと考えた時には、副業という選択肢についても考えてみましょう。

まとめ

一生懸命頑張っても給料が上がらない、長く勤めても給料が上がらない、自分の方が仕事ができるのに周囲よりも給料が低い、そのような状態が続くと、仕事への意欲を無くし、仕事を辞めたくなる事もあるでしょう。

仕事を辞めたい。そう考え始めると、ネガティブな方向に気持ちが引きずられて、冷静に考えられなくなる場合があります。その時の感情に流されてしまうと後から後悔する可能性があります。

そうならない為にも、「給料が上がらないから会社を辞める」そんな気持ちになった時には、「それって実際どうなの?」と、少し立ち止まって考えてみましょう。

 

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