介護福祉士から転職を成功させる5つのポイント

腰が痛い、夜勤続きで体調が辛い、人手が足りず常に忙しい、具合が悪くても迷惑をかけてしまうから休みにくい・・・。

介護の仕事をしていると、こういった理由で辞めていく人は少なくないですよね。そして、誰かが辞めると知った時に「自分も辞めたい」と思うことはありませんか?

私がいた施設では「辞めたい」という言葉が飛び交っていましたが、常に「ここより楽な施設が見つかったら」という言葉とセットでした。

もちろん、辞めていった人たちも転職先は別の介護施設。「介護以外の仕事に転職するなんて無理」という考えが大前提としてありました。あなたの職場でも同じような言葉を多く耳にし、そしてあなた自身もそう考えているのではないでしょうか。

私もまた、「一度介護の仕事に就いたら抜け出すのは難しいだろう」と考えていましたが、現在は介護とはまったく違う仕事をしています。

他職種への転職が決まった時は周囲に驚かれましたが、実は介護職から他の仕事への転職は意外と難しいものではありませんでした。きちんと下準備をすれば、当時39歳の介護職員だった私のような人間でも、違う仕事で正社員として働くことができるのです。

これから私の経験に基づき、介護職から違う仕事への転職するまでのプロセスをご紹介します。

①今の仕事を振り返り、自分の特性をしっかり認識する

最初に「今まで自分がどのように働いてきたか」を振り返ります。

まずは1日のスケジュール(時間と内容)を箇条書きで時系列に書き出します。朝の申し送り、水分補給、昼食、排泄介助・・・。入居施設や訪問介護等、勤務先によってスケジュールはいろいろあると思います。

次に、書き出した項目ごとに具体的な内容を付け足します。

たとえば10時半から水分補給の場合、「9:50 Aさんを離床しトイレ誘導、その間にBさんを離床し食堂に自操で行ってもらう、トイレのコールが鳴ったらAさんを食堂へ誘導」等、実際に行っている基本的な流れを書き出します。

今度はそれぞれの手順の理由を振り返ります。前述の例の場合、たとえば「Aさんをトイレ誘導後にBさんを離床する→Aさんはトイレが長いので、コールが鳴るまでの間に軽介助でBさんを離床できるから」といった具合です。

自然と身に着いている流れでも、書き出してみると、いかに自分が合理的に仕事をしていたかがわかると思います。

それらの仕事において「これはうまくできた」と感じられたエピソードも思い出してみましょう。

リハビリ体操に参加したがらない人をどのように説得し体操参加に繋げたか、他の人がオムツ交換中にトラブルに遭遇し時間がかかっている間、自分はどのような工夫をしてスケジュールに遅れが出ないよう工夫をしたか、等々。

自分ひとりで達成したことだけではなく、他人との協力で仕事をうまく進められたことについても書き出します。特に施設介護では他のスタッフとの協力・連携が大事なので、介護職や看護師とどのような連携プレーをしてきたのかを振り返って下さい。

また、先輩や同僚など他のスタッフから褒められた経験があれば、そちらも振り返ってみましょう。ここまでくると、いかに自分が努力してきたかがわかると思います。

日本人は褒められても謙遜しがちですが、転職活動における自己PRではそのような態度が逆効果になる場合があります。だから自分の仕事を書き出して振り返り、自分の良さを客観的に知ることが大事です。

同時に、自分が「うまくできなかった」と感じていることも書き出します。たとえば「トイレ誘導のタイミングを掴めずに失禁させてしまい、全更衣せねばならず他の仕事が遅れてしまった」等です。

自分ができなかったことを認識しないまま転職すると、転職先で似たような状況に陥ってしまう可能性があります。だからこそ自分の失敗を振り返り、それを繰り返さないためにどのような努力をしたかを書いてみて下さい。

日常の業務以外では、係や委員会活動、担当した行事等についても、上記のような流れで書き出してみて下さい。職種によっては、そちらの活動内容がアピールポイントになる場合もあります。

②やりたい仕事と自分の特性を比較し、希望する待遇に優先順位をつける

仕事を振り返りながら自分の特性を知ることで、自ずとどのような仕事が向いているか・いないかがわかってきます。もしあなたのやってみたい仕事が「向いていない」と思ったのなら、実際にその仕事に携わっている人の情報を集めましょう。

たとえば「販売」といっても内容は様々で、漠然としたイメージでは自分には無理だと思っていたことでも、会社によっては自分の特性を活かせる場合もあります。もちろんその逆もあるので、自分の目指す仕事がどういうものなのかをしっかりと調べます。

転職後の待遇についても優先順位をつけておくことが大事です。介護職だと職場の近隣に住んでいる人が多めですが、職種によっては通勤に片道1時間かけている人も少なくありません。平均残業時間や休日、年収も重要なポイントです。

一般に介護は給料が安いと言われていますが、処遇改善加算や夜勤手当などを合算すると「介護職よりも年収が低い」という仕事もあります。希望する待遇すべてを満たす会社に出会えることは稀ですし、そこに必ず転職できると決まったわけでもありません。

仕事を探す過程で妥協しなければならないことも多々あるので、まずは優先順位を決め、それから待遇の具体的な希望を決めていきましょう。

妥協するのは優先順位の低いところから、が鉄則です。

③転職サイトや求人広告など、いろいろな媒体の求人情報に目を通す

転職サイトは多々ありますが、職務経歴と自己PRをじっくり書け、スカウト制度があるサイトがお薦めです。

私は最初に目についたサイトに登録しましたが、この2点がとても役に立ちました。また、やりたい仕事に特化した転職サイトがある場合は、そちらにも登録しておくと良いでしょう。

それと同時に、ネット以外の媒体(新聞の折込求人広告や無料の転職情報誌)も参考になります。大手サイトにはない求人もあり、待遇面などで応募したいとまでは思えなくても、「同じ職種でも、こういう仕事もあるのか」と意外な発見があります。

④職務経歴書と自己PRで自分を宣伝する

一般に、応募の際は履歴書の他に職務経歴書の提出が必要となります。書き方は特に決まっていないので、私は時系列で「企業名・在籍期間・入社の動機・担当業務(箇条書きにし、その内容を3行程度で説明)・退職理由」を書いていきました。

担当業務の内容については実績等も盛り込み、退職理由は実際はネガティブなものであっても、可能な限り前向きに書きました。

嘘を書くのは厳禁なので、読む人が「これなら転職するのもしょうがないかな」と納得できるように工夫して書くのが大事です。

自己PRについては、最初に行った仕事の振り返りにより、自分の特性が把握できていると思います。その内容を踏まえ、「転職したらこの特性をどのように活かせるか」と、求人内容に沿うようなかたちで書くと興味を持たれやすくなります。

⑤面接では介護現場で培った接遇能力を活かす

面接の前日は、応募書類をもう一度読み返しました。というのも面接官は書類の内容に応じた質問をしてきますし、場合によってはその場で改めて自分の経歴を紹介せねばならないこともあるからです。

職務経歴書を読み上げるような内容ではなく、ひとつひとつの経歴をざっくりとまとめて、手短でわかりやすい説明をするよう心がけました。注意すべきは、「介護福祉士を持っているならそれを活かせる仕事の方がいいのでは?」と言われてしまうことです。

介護に詳しくない人の中には、国家資格である介護福祉士所持者が何故この仕事に・・・と疑問に感じる人もいるので、その場合の対応も考えておいた方がいいでしょう。

ちなみに私は「その資格を活かした仕事は充分にやってきたけれど、同じような熱意で新しいことにも挑戦してみたい」という答えを用意しておきました。

面接官に対してはかしこまりすぎず、くだけすぎず、つまり入居者様の家族と接するような心構えで対応しました。

どれだけ仕事ができようとも、一緒に働いたら楽しそうだと思ってもらえなければ、競争率の高い職種では不利だと感じていたからです。私は幾つかの会社の面接を受けましたが、いちばん笑い声が多く、話の盛り上がった会社に採用されました。

幸いなことに、介護という仕事を通じて「自然な笑顔で話をする」というスキルが高まっている人は多いので、きっとあなたも大丈夫。接遇能力の発揮のしどころです。

まとめ

介護職について世間の理解はあまり深くないのが現実です。

中には「風呂に入れたりオムツ換えたりするだけの単純労働」という悲しい誤解もあります。

だからこそ、介護は頭も心も体もすべてを使わなければできない仕事であること、「誰でもできるわけではない」仕事であることを相手に理解してもらわなければなりません。転職にあたり私が1番目の項目にじっくりと時間をかけたのも、そのためです。

あなたの希望する職種によっては、競争率が高くてなかなか採用されないかもしれません。ですがあなたが今まで介護の現場で出会った方々を思い出してみてください。中には意思疎通ができなかった方もいますよね? 

でも、不穏状態の方をなだめたり、拒否が強い方をどうにか説得できたこともあったのではないでしょうか?あなたが面接で出会う人たちは、少なくともあなたの言葉を理解して聞いてくれます。

採用されなかった会社の面接官とは意思疎通ができなかっただけで、諦めずに求人に応募し続ければ、いつかあなたの経歴や思いを理解してくれる会社に出会える時が来ます。

まずは、あなたの転職力を診断してみませんか?

とにかく、転職する前に今の仕事を辞めて転職できるか?を調べてみましょう。

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