【第5回】仮説思考力:できる社会人に欠かせないビジネススキル④

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仕事をする際に、時間をかけて幅広く情報を収集し、地道に作業を積み重ねてから結論を出そうとすることはありませんか?一見、真面目で素晴らしいやり方に思えますよね。

ただ大半の仕事は、限られた時間で成果を上げないといけません。

また、予算や人員にも限りがあるので、膨大な作業を行うのも無理があります。それなのに、上記のやり方にこだわると非効率になってしまいます。

特にこれからの時代は、会社を取り巻く環境が激しく変化し、先行き不透明な状況です。

その中では、時間をかけて完璧な結論を出すよりも、多少粗くてもよいので先の見通しを早めに立て、後で修正していくほうが効率的です。

このように、時代に合わせてスピーディーに判断し、費用対効果の高い仕事ができるようにすべきです。

そこで今回は、それに必要な仮説思考力を詳しくご説明しましょう。

仮説思考力とは?

仮説思考力とは、限られた情報をもとに、その時点で最も適切だと思われる仮説を構築し、検証と修正を繰り返して精度を高めていくスキルです。

具体的には、まず俯瞰的思考力と論理的思考力を生かして、幅広くかつ深く考えて、「おそらくこうだろう」と思われる仮の結論、つまり仮説を立てておきます。

そのうえで、アンケートやシミュレーション、実行を通じて、その仮説が正しいかを検証していきます。

それらの方法について、何をどの程度行うかは、時間や予算、人員などに左右されます。

その結果、仮説が正しければ、それを正式な結論とします。一方、一部間違っていればその部分を修正します。

また、全部間違っていればその仮説自体を捨て、最初に戻って新しい仮説を立て直し、検証と修正を繰り返していきます。

例えば、新規開拓の営業を行う際は、顧客に関する情報は限られています。

それでも、過去の営業経験や手持ちの情報をもとに、「たぶんこんなニーズがあるだろう」という仮説を立てます。

そのうえで、実際に訪問して話を聞いてみます。その結果、そのニーズが本当にあれば、それに合った提案をします。

一方、そのニーズが一部または全部なかったら、提案内容を修正したり、ニーズに合わせて全部やり直したりします。

こうすれば、少ない時間や労力で大きな成果を上げやすくなり、費用対効果の高い仕事ができるようになるでしょう。

どんなメリットがあるのか?

このスキルが身に付くと、情報の波に溺れずに済みます。現代ではネットに情報が溢れていて、収集し出したら切りがありません。

その点、仮説を先に立ててしまえば、それに必要な情報のみ得て、検証や修正をするだけで済みます。

また、既にお話ししたように、限られた時間や予算、人数で、早く大きな成果を出せる確率が高まります。

先程の例で言うと、新規開拓営業をするにしても、対象顧客の業種や地域の情報は、ネットなどで膨大にあります。

しかし、「こんなニーズがあるだろう」と仮説を立てれば、それに関わる情報を得るだけで済みます。

また中小企業などでは、新規開拓に避ける時間や予算、担当者も限られるでしょう。

だからこそ、何から何までやるのではなく、仮説に基づく必要なことだけやるほうが、効率的で効果的です。

このように、仮説思考力を生かし、費用対効果の高い仕事ができる人材は、先行き不透明な中で新たな価値を生み出すために、企業に不可欠な存在です。

どうやって身に付ければよいのか?

このスキルを高めるには、普段からの訓練が大切です。致命的にならないことから少しずつ始めましょう。

例えば、「今度の休日はこの道路が混みそうだから、別の道を行こう」などと仮説を立てて、本当にそうなるか検証してみます。

そうした日常の些細なことから始め、徐々に仕事でも取り入れていきます。

この訓練を続けて行くことで、いざ大きな仕事で大事な判断を下す時に、仮説をスムーズに立てて、即座に検証し修正していけるようになるでしょう。

また、普段から失敗を恐れず挑戦し、様々な経験を積んで、いろんな情報を蓄積していきましょう。

そうすることで、「この場合はこうだろう」と予測がしやすくなり、仮説の精度が高まっていきます。

このように、普段から仮説の構築と検証・修正をする訓練を行い、また様々な経験を積んで仮説の精度を高める努力をしていきましょう。

まとめ

いかがでしたでしたか?

今回は仮説思考力をご説明しましたが、少しでもお役に立ちましたでしょうか。

高度成長期には、先の見通しが立てやすく、やるべきことも大体決まっていたので、地道な作業を積み重ねるのでもよかったでしょう。

でも、今後は先行き不透明で変化が激しいので、ある程度見通しを早く立てて、修正しながら進めていかなければ対応できません。その中で生き残っていけるように、この仮説思考力をぜひ身に付けたいものですね。

 

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