【第3回】情俯瞰的思考力:できる社会人に欠かせないビジネススキル②

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仕事をしていると、トラブルに見舞われることがありますよね。

その時、目の前の問題だけにとらわれていたために、他で同じ問題が起きたりして、いつまでも解決しないことがあるでしょう。これはとても非効率です。

また、研究開発や営業などで、今までと同じやり方にこだわっていて、現状維持から抜け出せない場合もあります。

これでは、会社も自分も大きな成長は見込めません。

このように、視野が狭くなり思い込みにとらわれると、問題が大きくなったり、ビジネスチャンスを逃したりして、出来る社会人とは認められません。

そこで大切になるのが俯瞰的思考力です。

広い視野を持ってゼロベースで考えられると、トラブルを事前に防止でき、利益を逃さず確保できるようになります。今回は、この俯瞰的思考力についてご説明します。

俯瞰的思考力とは?

俯瞰的思考力とは、一歩引いて仕事の全体像を幅広く俯瞰して、一切の思い込みを捨てて柔軟に考えるスキルです。

ポイントとしては、まずこれからやるべき仕事の全体像を幅広く見渡します。そして、必要なことを「漏れなく重複なく」洗い出します。

そのうえで、洗い出したことについて、「何が原因か」「どう対策を立てればいいか」など、やるべきことを先入観抜きに考えます。その際、前提を疑ったり、視点を変えたり、何かを組み合わせたりと、柔軟に考えましょう。

例えば、営業部門でパワハラが発生し、あなたが人事担当者として問題解決するとします。その場合、まずやるべきことの全体像を俯瞰し、漏れなく重複なく洗い出します。

具体的には、「現状分析、問題発見、原因分析、対策実行、検証」というように、手順をすべて列挙します。

また、営業部門にとらわれず、開発部門、管理部門など、全部門を対象にします。

そのうえで、上司自身の資質、職場のコミュニケ―ション不足、会社全体の法令順守体制・教育の不十分さなど、原因を柔軟に考えます。

そのように、思い込みにとらわれず、さまざまな視点に立つなどして考えます。これを全部門対象に行うわけです。

こうして網羅的に原因を分析できれば、対策も的外れにならずに立てられるでしょう。このように、視野を広く持って考える力が必要になるのです。

どんなメリットがあるのか?

この力がつくと、物事のすべてを対象に「漏れなく重複なく」考えられるようになるので、物忘れや見落としがなくなり、手戻りなどの無駄をなくせます。

またそれだけでなく、真の原因や対策などを発見できる可能性も高まるでしょう。

さらに、思い込みを排除して考えるので、客観性が強まり、自信を持って他人を説得できるようにもなります。

先程の例で言うと、営業部門だけでなく、開発部門や管理部門も調査するので、会社全体の問題をすべて洗い出せます。

そうすると、調査の二度手間もなくなり、本当の原因を突き止められる可能性も高まります。

またそのように先入観を排除して分析するので、そこから出てきた対策は客観的で説得力が強まります。そのため、会社全体で迷うことなく実行できるでしょう。

会社にはトラブルが付き物ですし、新たなアイデアで成長して行かなければなりません。そのため、このように俯瞰して柔軟に考えられる人は、どこでも重宝されます。

どうやって身に付ければよいのか?

このスキルを身に付けるには、まず、普段から「Another?(他にはないのか)」と自問自答する癖を身に付けておくべきです。

そうすれば、自ずと視野が広がり、自然と柔軟に考えていくようになるでしょう。

また、そう考えるだけでなく、日頃からさまざまな経験を積むことも大切です。たくさん経験をしていろんな知識が増えていくと、幅広く考える際のネタが集まります。

さらに、いろんな人に話を聞くことも必要です。

自分で経験できることには限界があるので、上司や同僚、部下や後輩、プライベートの知人などとざっくばらんに話をして、何かのヒントを得るようにしましょう。

まだポイントはありますが、とりあえず「他にはないのか」という発想、自分で経験を積むこと、いろんな人と話をすることという3点は押さえておきましょう。

まとめ

いかがでしたか?

今回は俯瞰的思考力をご説明しましたが、参考になりましたでしょうか。

トラブルのない会社はありません。だからこそ、それを行き当たりばったりではなく、根本からなくすことで、ダメージを軽減していく必要があります。

また、会社が成長するためには、斬新な発想でイノベーションを起こしていかないといけません。

そこで、リスクを最小限に抑え、リターンを最大限にできる、俯瞰的思考力を持った人材が求められるのです。

今回ご説明した内容をふまえて、俯瞰的思考力をぜひ身に付けていってくださいね。

 

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